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Apple Iが来月またオークションに登場、基板に一切の物理的改造なしのオリジナルモデル【珍品】

9to5Macの報道によると、来月RRオークションで、非常に珍しい正常に作動するApple I(現在のAppleの前身、Apple Computerが1976年に一番最初にリリースした製品)が出品されるということです。しかも、このApple Iの基板(ロジックボード)には一切物理的な改造が施されていないというのです。

前回Apple Iがオークションに出たのは、今年6月のチャリティオークションの一部として出品されたものでした。その評価は10ポイント中7ポイントで、その減点の理由は改造が行われていたからでした。その結果、落札額は他のApple Iよりやや低めの21万米ドルでした。

他にも、昨年にはいくつかのApple Iがオークションに出品されていて、当ブログでもお伝えしていたとおりです。

今回のApple Iは2018年6月にApple Iの専門家、Corey Cohenが完全に工場出荷状態に戻しているものでした。全面的なテストの結果、システムがエラーを起こすことなく約8時間動作したということです。これまでのApple Iとは異なるところは、このApple Iはロジックボードに物理的な改造が一切施されていないことで、しかも使用されたことがないという非常にコンディションがよいものです。

運用説明書(オペレーションマニュアル)もついています(ただし、一部に落書きもされていますが。笑)

これ以外にも複数の写真が、invaluableに掲載されています。興味のある方はご覧ください。

今回のApple Iはオークションでの評価は10ポイント中8.5ポイントで、予想落札価格は30万〜60万ドルとなっています。現在のところ、これまでのApple Iのオークションでの最高落札価格は81.5万ドルでした。

今回オークションに出品されるApple Iの全ての製品・付属品リストは以下の通りです。これらさえあればすぐにでも使えるようになっています。ただしApple Iは本来ロジックボードのみで販売されたもので、キーボードやモニタ、そして電源ユニットや記憶媒体のインターフェイスなどは自分で買わなければならないものでした。当時のコンピュータは、コンピュータ愛好家のみが使うようなもので、ロジックボードはおろか、全ての部品を自分で買って組み立てるという時代だったため、Apple Iのような1つのロジックボードに必要なものが集まって販売されること自体が珍しいことでした。もちろんGUIがないため、マウスなどはまだない時代のものです。

ちなみに現在正常に稼働するApple Iは世界でも60〜70台程度しかないということです(昨年の段階では50台程度とされていました)。ただ、Apple IはほぼAppleの共同創業者のスティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak)1人による設計と製造だったことで、全ての生産数がたった200台だったことを考えると、40年以上経った今でもそのうちの60〜70台が正常に稼働するというのは脅威の生存率ともいえるのではないでしょうか。

このApple Iは2018年9月25日、アメリカのボストンで開かれる“Remarkable Rarities(注目すべき珍品)”と題されたライブオークションのうちの1つとして出品される予定です。

さて、最終落札額はいくらになるのでしょう?

記事は以上です。

(記事情報元:9to5Mac

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