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【中国製造の95%超】Appleが再生可能エネルギー利用を発表、次は工場の熱源も電化へ

Appleは2026年10月10日、中国での直接製造の95%超で再生可能エネルギーを利用していると発表しました。第2期中国クリーンエネルギー基金も出資約束総額を拡大し、広西と山東では風力発電事業が建設中です。さらに今回の発表には、アルミニウムを溶かす工程など、工場で使う熱の電化も盛り込まれています。

95%超の対象は中国での直接製造

Appleの公式発表が示した95%超は、中国での直接製造のみに関する数字ですので、インドや日本など外国は含まれませんし、委託生産先の全ての調達先に関する数字でもないことに注意が必要です。ただ、Appleは2030年末までに、世界のサプライチェーン全体で再生可能エネルギーへの移行を進める計画です。

当ブログでもお伝えした通り、Appleは以前から中国・貴州省のデータセンター計画でも再生可能エネルギーの利用を掲げていました。今回は製造を担う取引先まで含む取り組みということになります。

合計310MWの風力発電事業は建設段階

第2期基金が初期投資で支える風力発電事業は、広西の260MWと山東の50MWです。Appleによると、どちらも着工済みで建設中ということです。合計すると設備容量は310MW、31万kWになります。もちろんこれは設備の公称出力規模で、実際に年間に発電できる電力量は風況や稼働時間によって変わってきます(その変動が大きいこと=不確実性が、自然エネルギーによる発電のシェア拡大や普及を難しくしているのです)。

現在中国では広西チワン族自治区と山東省の風力発電事業は建設中です。これらは今後の電力供給を増やすための設備となります。ただ電力は中国の国家事業。そこにAppleが入ったとなればこれはかなり大きなことです。投資家としても、Appleが入ることでその確実性に太鼓判が押されたと考えられるでしょう。

再生可能エネルギーの先にある、工場の熱源

今回の発表で踏み込まれているのが、アルミニウムを溶かす工程です。Appleは山東省の取引先と大型の誘導炉による実証運転を行い、MacBook Airの量産への適用を進めていると説明しています。誘導炉は電磁誘導で金属を加熱する設備です。別の製造拠点でも、ヒートポンプや産業用蒸気を作る電気ボイラーの試験導入を進めています。

工場では、機械を動かす電力に加えて、素材を溶かしたり蒸気を作ったりする熱も使います。その熱を電気で作れるようにすれば、再生可能エネルギーを製造工程のより広い範囲で使えます。発電所への投資と炉やボイラーの電化を同時に進めるのは、電気の供給側と工場の使い方の両方を変える取り組みなのですね。

小龍的にはこう思った

再生可能エネルギーを調達しても、燃料を使う炉やボイラーがそのままなら、その工程の排出は残ります。今回の発表が熱源の電化まで取り上げたところに、Appleの次の課題が表れています。製造を担う企業には、電力の調達と併せて、炉やボイラーを更新する仕事が増えていくでしょう。

Apple公式の日本語の日本人向け情報では、Appleの日本語の環境ページにある製品環境報告書が発表されています。

このような取り組みはもちろん歓迎されるべきですし、中国のようなEVを量産する国にとっては模範としてもらいたい動きではあります。EVのために量産された巨大バッテリーの使用後の処理は地球規模の汚染に繋がるため、今後どうなっていくかは注視が必要ですからね。

 

今年1月、Appleは突然、中国エリアのiCloudアカウントで保存されたデータを、アメリカのサーバから中国国内のサーバに移し、中国のサーバは中国本土企業のGCBD(Guizhou-Cloud Big Data、雲上貴州、云上贵州)に全権代理を任せることを発表しました。移行作業は2月28日に開始され、記事更新現在までに全ての移管が終了しています。そして先週金曜日にAppleは中国で新しい大規模なiCloudデータセンターの定礎儀式を執り行ったことがわかりました。場所は中国貴州省の貴安新区だということです。ちなみに、定礎儀式は中国語では 奠基仪式...
Apple、中国貴州省での超大型データセンターの定礎儀式を執行、2020年完工予定 - 小龍茶館

記事は以上です。

(記事情報元:Apple中国Newsroom(2026年10月10日)、Apple日本・環境)

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