Appleの共同創業者、スティーブ・ウォズニアック（Steve Wozniak、Woz、以下ウォズ）は、いわば「パーソナルコンピュータの発明者」として有名です。彼は現在のコンピュータの発展のために傑出した貢献をしたといえます。しかし、ウォズ自身は最近のインタビューで、人々に彼の成功や成果ではなく、仕事の質が高かったことを記憶してもらいたい、と希望しているようです。さすが、オタク？

ウォズは、「私は、私たちは当時やったことの全てが必要だったかについてはわからないと思います。Apple IIといくつかの初期の製品は世界に巨大な影響を与えました。でも振り返ってみると、私はもう私自身の設計についてもうわかっていないのです。私はそれらの設計がどうやって私の頭の中から出てきたのかについてももうわかりません。」

そしてウォズは遺産についての話題になったとき、「私は初めてのパーソナルコンピュータを発明したことで名前が知られたいわけではないのです。私は他のエンジニアが私の作品を見た後、うわあ、彼はほんとすごい仕事をしたね、正しい方法で回路をはんだで繋いで、こんな方法でコードを書いたんだね、と言われたいんです。」と語っています。

「仕事のためにした全てのことが、多くの楽しみをもたらしてくれます。あなたが死んだとき、あなたの生活が幸福であることが大事で、富や財産、事業や成功は大事ではないのです。幸福＝ほほえみ-眉をひそめる、です。これが私の墓碑の上で最も美しいものとなるでしょう。」

 

小龍的にはこう思った

確かにウォズの言っていることは正しく、墓までお金は持っていけないといわれているとおり、生きているときに何をしたか、どれだけの人の記憶に残ったかということが大事だと思うのですが、ウォズの場合はその記憶のされ方にもこだわりがあるようです。

まあ、既に成功を収めた人なのでこのようなことが余裕で言えるのかもしれません。ウォズはAppleを辞めるときに全ての下部を手放していますし、私財をなげうって2回も音楽フェスティバル「USフェスティバル」を主催して約5億円ほどの大赤字になったりして、現在は「パーソナルコンピュータの発明者」というにはふさわしくないほど大富豪でもないし、金銭には無頓着な人のようです。

そして無類のいたずら好きだったといいます。そういう人だったからこそ、一つのことに集中して夢中で打ち込み、素晴らしいものを作り上げたのかもしれません。でも、素晴らしいというのが売れたか、成功したかということよりも、その製品の配線が美しいとか、コードの書き方が美しいといういわゆる専門的な評価をもらった方が彼としては嬉しいようです。面白いですね。

 

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（記事情報元：WeiPhone）