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Apple公式のiPhone解体ロボット”Liam”はこれまで何台iPhoneを分解した?

去年の新製品発表スペシャルイベントで唐突に登場したAppleのロボット”Liam(リアム)”。この巨大ロボットには、29もの独立した違った機能のロボットアームがとりつけられている。他の生産ラインにあるロボットと違い、Liamは工場に戻されたか或いは壊れたiPhoneの”分解””解体”を行うロボットだ。その神秘性を保つために、Appleの上層部しかそのLiamがどこに存在しているか知らないといわれる。

Appleの以前のレポートによれば、Liamのラインはカリフォルニア州とオランダにあるようだ。1台のLiamが一年に分解できるiPhoneの台数は120万台(iPhone 6の場合)とされている。となると、2台では1年で240万台のiPhone 6が分解できることとなるが、2016年Appleは2億1,100万台のiPhoneを販売したことを考えると、少なすぎるくらいの数字だ。昨年、Appleは11秒で1台のiPhone 6を解体可能と発表している。

Appleはレポートで、Liamは1万台のiPhoneを解除すると、190kgのアルミ、80kgの銅、0.13kgの金、0.04gのプラチナ族の金属、0.07kgの銀、5.5kgの錫と2.4kgのレアメタルが回収可能と説明している。

Liamは今のところiPhone 6しか解体できないようだ。iPhone 6ユーザがApple関連サービスで機体交換があると、Apple側に渡した端末がどのように処理されるかについてはそれほど意識を向けないかもしれない。例えばトイレに落としてしまったとか、コーヒーをこぼしてしまったとか。。いずれにせよこのようにして壊れたiPhone 6をAppleで交換すると、これらのiPhone 6はアメリカかオランダの秘密の工場に送られ、Liamによって生まれ変わるということになりそうだ。

Liamを作ることによって、Appleはコンシューマエレクトロニクス業界に日増しに重大になってくる問題を何とか解決したいという姿勢を示しているといえよう。その問題とは、言うまでもなく電子ゴミ、電子廃棄物だ。特にバッテリーについては、発展途上国にとって人命にも影響する多大なリスクをはらんでいる。アメリカでは国家レベルでリサイクルプロジェクトがある程度できあがっているが、Appleのようなグローバル企業となると国際間での連計が必要となり、更に大きな問題となる。Appleは更にLiamを増やしてこの問題を解決していくのだろうか。

記事は以上。

(記事情報元:Business Insider

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