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Apple元CEOジョン・スカリー:私は今でもまだAppleファン、MacもiPhoneも使っている

かつてAppleの共同創業者スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)に請われてAppleに入社し、最終的にはジョブズをAppleから追放した形になったジョン・スカリー(John Sculley)元CEO。彼が1996年6月に、Appleを完全に離れて11年経ちますが、Appleに関する彼の話題はまだまだ続くようです。

先日、Houston ChronicleのAppleのコラムニスト、ボブ・レヴィタス(Bob LeVitus)がジョン・スカリー元CEOにインタビューを行い、そこでAppleとスティーブ・ジョブズに関する数多くのエピソードが語られています。

Q: あなたは、Apple直営店(Apple Store、アップルストア)に比べて更にいい実店舗はないとかつて語っていました。今でもそのように感じていますか?

スカリー:私は今でも(Apple Storeは)素晴らしいと感じています。この点に関しては、スティーブ・ジョブズをしっかりと褒めなければいけないと感じています。商品であろうと、アプリであろうと、サービスであろうと、ジョブズは人々が予測したレベルを遥かに超えるものを提供しました。ジョブズが行った全てのことは、彼の卓越した才能を体現したものでした。

 

Q: あなたはまだMacやiPhoneを使っていますか?

スカリー:はい。これらのApple製品は私も妻も使っています。私たちはApple直営店(Apple Store)におけるUX(ユーザ体験)がとても気に入っているのです。当然、今はオンラインショッピングも1つの選択肢ではありますが、私たちはやはり現実のショップでの買い物をする感覚が好きなのです。従業員の教育がすっきりしていて、情熱に溢れ、そこで私たちは何かを学び取ることができます。私たちは特にAppleのジーニアスバー(Genuis Bar)が好きですね。Apple Storeで行われている講座に参加することで新しい知識を得ることもできます。これらのAppleの体験を感じられることだけで、とても面白いことだと思うのです。

 

Q: マーケティングの大家として、新たな製品をリリースするアントレプレナー(起業家)に対して、どんなアドバイスがありますか?

スカリー:1つの製品を作るときに、ユーザが何を必要としているか、という角度から出発するべきです。私はジョブズと一緒に仕事を共にした時間を楽しんでいました。なぜなら、彼は単なる経験のあるエンジニアというわけではなかったからです。彼がMacintoshを作った時、多くの人が「こんな風にして、ユーザに何かいいことがあるのですか?」と疑問を持ちました。製品の研究と開発の過程で、彼はユーザ体験(UX)を常に考えていたのです。

 

Q: あなたのイメージは、テレビや映画などで3回は再現されています。映画≪スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)≫ではジェフ・ダニエルズ(Jeff Daniels)が、そして≪ジョブズ(Jobs)≫ではマシュー・モディーン(Matthew Modine)が、そして≪バトル・オブ・シリコンバレー(原題:Pirates of Silicon Valley)≫ではアラン・ロイヤル(Allan Royal)があなたを演じました。彼らの中で誰が一番あなたに似ていましたか?

スカリー:私はマシュー・モディーンとジェフ・ダニエルズとは友達になっています。もう一人は知り合ったこともありません。私はその映画(≪バトル・オブ・シリコンバレー(Pirates of Silicon Valley)≫)は見たことがありません。マシュー・モディーンとジェフ・ダニエルズの二人ともとても優れた俳優と思いますが、ジェフ・ダニエルズが演じた方が真実に近いと感じております。

 

Q: 最後の問題です。ジョブズは本当に”現実湾曲空間”を持っていたのでしょうか?

スカリー:冗談でしょう?当たり前ですが、それは本当です。彼の強大な交渉と説得の能力を「ジョブズの現実湾曲空間」と呼んでいたのです。

 

小龍的にはこう思った

ジョン・スカリー氏は、スティーブ・ジョブズの死後、ジョブズを擁護したり、ジョブズのことを偲ぶ発言を多くしています。確かにジョブズをAppleから追放する策略と決定権を持っていたのはスカリー氏自身ですが、「このまま一生砂糖水を売り続けたいのか、それとも私と一緒に世界を変えたいのか」というジョブズの言葉に打たれてAppleに入ったスカリー氏としては、スティーブ・ジョブズを放逐したことが一生の後悔になっていると振り返っています。

スカリー氏自身は、今後医療関係に力を入れていくとしておきながら、インドでの廉価なスマートフォン事業にも余念がないようです。AppleがiPhone SEを現地生産(組立)してまでも軸にインドに進出しようとする中で、スカリーが展開するObi Worldphoneのスマホは廉価なインド市場に受け容れられていて、ライバル関係になりそうです。そんな中、スカリー氏がApple製品のUXについて言及するのは面白いことだと思います。

ちなみに、これまで当ブログでもご紹介しているとおり、私はスティーブ・ジョブズのAppleを追放されるまでの過程を描いた作品では、やはり≪バトル・オブ・シリコンバレー(原題:Pirates of Silicon Valley)≫がベストだと思っています。ジョン・スカリー本人は見たことがないということですが、主人公のスティーブ・ジョブズを演じたノア・ワイリーの演技は、ジョブズ本人も彼を同じ壇上に上げるほど気に入っていたものでした。ジョブズと同じくAppleの共同創業者のスティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak)の回顧録のようなストーリー展開になっていますが、ライバルのマイクロソフト(Microsoft)の共同創業者、ビル・ゲイツ(Bill Gates)の描写も劇画的にかなり面白いものになっています。ご覧になったことがない方は、ぜひ一度でもいいのでご覧になることをオススメしたい作品です。

記事は以上です。

(記事情報元:Houston Chronicle

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