10月に行われるとされているAppleの新製品発表イベントでは、新しいMacシリーズ(iMacとMacBook)がリリース発表されるとみられていますが、そんなタイミングでマーケティングリサーチ会社のIDCとガートナー(Gartner)によって、2018年第三四半期(以下2018Q3)の世界PC販売台数ランキングが発表されました。
IDCのデータではMacの販売台数は昨年同期比11.6%ダウン
IDCのアナリストファームは、世界全体で2018Q3のPC出荷台数は6740万台で、昨年同期比0.9%ダウンしたとしています。
ただ、販売台数が昨年同期比で減少したとはいえ、IDCのデータは大方のアナリストの予測よりもよくなっています。これまでの予測では3%落ち込むとされていましたが、その主な原因とされていたプロセッサ不足の影響を、メーカーがそれほど受けなかったということになりそうです。
ただ、AppleのMacだけは事情が異なり、今月10月に製品ラインナップの更新が噂されていることが影響したようです。Macは2018年Q3の出荷台数が470万台にとどまり、昨年同期比(540万台)で11.6%ダウンしています。
Appleは2018Q3の時点で世界で5番目のPCメーカーとなっています。1位はLenovoで、その後にHP、Dell、Acerとなり、そしてそれにAppleが続く形になります。ただ、この上位5位のメーカーの中で、Appleだけが予想よりも販売台数が下回ったメーカーとなった、とIDCは発表しています。
ガートナーも同様のデータを発表、IDCとは数字が異なる結果に
なお、ガートナー(Gartner)も同じタイミングで2018Q3の世界PC業界販売台数ランキングを発表していますが、これも従来通り、IDCとは数字が異なっています。世界全体のPC販売台数は6,720万台だったとし、昨年同期比で0.1%成長したとされています。ガートナーによれば、Windows 10のハードウェアアップデートによって、業界全体の販売台数が押し上げられたとされています。
Appleに関しては、ガートナーの発表では490万台とされ、昨年同期比で8.5%ダウンしており、マーケットシェアにおいてはAcerやAsusにも劣るとされています。
ただ、上記のIDCとガートナーの販売台数データの数字に違いはあるものの、やはり共通して注目すべき点は、Macの販売が落ち込んだことで、これは新型を待つという消費者心理を反映したものではないかと推測されていることです。
Appleは10月後半にMacBook Air、Mac mini、iMacを発表?年末商戦で勝負か
Appleは10月後半のイベントで、新しい13インチMacBook Air、Mac mini、そしてiMacを発表するとみられています。Appleは年末商戦に向けてこれらを投入する作戦のようで、2018Q3で落ち込んだ販売台数を2018Q4で取り戻せるかどうかに注目が集まります。
記事は以上です。
(記事情報元:9to5Mac)