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Apple、GPUを今後自社開発!そのために切られた従来の購買先が身売りの憂き目に

今年4月の報道で、米Apple社は現在採用しているImagination Technologies社のGPU(画像処理用プロセッサユニット)チップの購買をやめて自社製造に切り替え、2年以内に一切のImagination Technologies社が保有する特許・知的財産・機密情報を含むテクノロジーの使用をやめるとしたことがわかりました。そしてImagination Technologies社が、Appleが”自社製品の開発のために独自のGPUを開発し、将来的にImagination Technologiesの技術への依頼度を下げる”という方針であることを認めました。

この情報が流れた後、Imagination Technologies社の株価は70%も大暴落し、市場価値があっという間に3分の2以上吹き飛んでしまいました。これはImagination Technologies社の株価にとって、10年来で最大の変動でした。その前まで、同社の市場価値は7.54億ポンド(1,060億円)もありました。ここまでは5月までの情報です。

しかしAppleに捨てられた形となったImagination Technologiesにとって、”最悪の日”はまだ来ていなかったのです。本日のニューヨーク・タイムズの報道によれば、Imagination Technologiesがその最大の顧客であるAppleとの決別の紛争の中で70%の市場価値を失った後、同社はとうとう現在身売り先を探していることを明かしたのです。

Imagination Technologiesはその収入の半分以上をAppleに頼っていたといいます。そして同社によれば、過去数週間で、既に数社の企業から同社買収に興味があるという打診があったそうです。Imagination Technologiesの取締役会は、同社の”身売り”流れを決定し、潜在的な候補者との初歩的な交渉に入ることを決定したとのことです。

ここにきて、またAppleによる犠牲者が誕生してしまいました。しかしサプライヤーやOEM先としては、ともかくApple一社に頼るというのは怖いということがよくわかった一件ではないでしょうか。

記事は以上です。

(記事情報元:BBC

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