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Appleの2019第3四半期決算で、Apple WatchやAirPodsなどウェラブル製品がiPadの売上げを上回る

Appleは昨日、2019年度(会計年度)第3四半期決算報告でその業績が久しぶりに増加になったことを発表しましたが、その中でも注目に値するのが、Apple WatchやAirPodsなどウェラブル製品部門が今やiPadの売上げを上回るようになったということです。

これはかなり驚くべき統計であり、Appleがどのように変化し続けているかを示しています。ほんの10年前、Appleのウェアラブル部門はこの世に存在しませんでした。そしてその頃、iPadはAppleの歴史の中で最も売れている新製品でした。

 

ティム・クックCEOも自画自賛、ウェアラブル事業だけでFortune 500の60%以上に

Appleのティム・クック(Tim Cook)CEOは、昨日の業績発表でAppleのウェアラブル事業の成長を、同社の大きな成長要因の1つとして挙げました。Appleの2019年度第3四半期には「50%をはるかに超えて」成長したのです。彼はそれを「センセーショナル」と表現しました。

Apple WatchやAirPodsなどの販売台数は相変わらず公開されていませんが、クックCEOは次のように述べています。

「6月に新たな売上を記録し、数百万人の新規ユーザーを獲得しています。6月にApple Watchを購入した顧客の75%以上が初期のApple Watchを購入していたユーザでした。AirPodに対しても驚異的な需要が続いています。また、過去4四半期(1年)で集計したところ、当社のウェアラブル事業は現在、Fortune 500企業の60%を超えています。」

AirPodsが驚異的に売れている

Avalonのアナリスト、ニール・サイバート(Neil Cybart)氏によると、Appleは2019年に4000万台(左右セット)のAirPodsを販売する予定で、これは前年比約90%の成長となっていて、驚異的に売れているといえるでしょう。道理で街中に耳からうどんが出てる人が増えたのですね。。

Apple Watchも成長中、Apple Watch Series 4が「スターパフォーマー」に

またApple Watchも更にその力を増し続けています。マーケティング会社のCounterpoint Researchによると、このデバイスの出荷台数は昨年22%増加しました。これは主にApple Watch Series 4という現行最新機種が「スターパフォーマー」となっているおかげです。同社は、Appleが2018年にApple Watchが1,150万台販売されたことを、今年のベストセラースマートウォッチにしたと分析しています。

スーパースター商品の変遷

もちろん、Appleがこのように事業を変えるのは、Appleの会社としての性質が変わったわけではありません。同社はスーパースター製品からスーパースター製品へと乗り換えて進化する驚くべき能力を時間の経過とともに示してきました。1970年代から80年代にかけては、Apple IIがAppleの最大の売り手でした。それからMacintosh(Mac)、次にiPod、それからiPhone・iPadとAppleのスター商品は変遷してきています。

現時点でも、iPhoneはAppleの最大の金脈であり続けています。それでも、昨日の同社の決算発表が示したように、Appleは他にもたくさんの収入源を持っていて、iCloudやApple Music・Apple Payなどのサービス部門なども含めて他の柱が成長してきています。しかもその成長の度合いが、世界規模の会社が束になっても適わないレベルになっているのです。

しかも、Apple WatchやAirPodsなどのウェアラブル製品は、一種のiPhoneの周辺製品のようなもので、ペアリングをしないとまともに使うことはできません。その意味では、これらの商品が売れるということはiPhoneもまた売れるということを意味しています。

ティム・クックCEOは着実に、もしかしたら期待以上にその役割を果たしているといえるでしょう。

反面、Appleにはとてもとんがった、エッジが効いたような製品のようなものがなくなってきて、つまらなくなってきた感もあります。今回ジョニー・アイブ最高デザイン責任者(CDO)が辞任することで、その傾向は変わっていくのでしょうか。この先もAppleの動きからは目が離せませんね。

記事は以上です。

(記事情報元:Cult of Mac

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