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51台ものiPhoneを交換していた男がついに御用に!Apple Storeの統計の欠陥をついた犯罪

Apple Storeのとある仕組みの欠陥を逆手にとった犯罪者が遂に逮捕された。

Edward Hornseyという24歳の若者が、2014年に英国のApple Store(直営店)の店員と非常に仲が良くなった。というのも、彼は全部で51台もの故障し文鎮化したiPhoneを返品に出しており、そのApple Storeの店員も1台の例外もなくHornseyが持ち込んだ端末を新品に交換していたという。しかし問題だったのは、この51台は実際はHornseyのものではなかった上に、なんとそのうち45台が、盗難品として通報されていたデバイスだったのだ。
ということでHornseyは現在既に懲役6ヶ月の判決を受けて牢獄に繋がれている

Apple Storeの統計システムの欠陥を利用した巧妙な犯罪

報道によれば、Edward HornseyはiPhoneを販売する仕事をしていた人物だった。そしてLaurence Jones検察官によると、HornseyはApple Storeのとあるシステムの”穴”をついていた。その”穴”とは、誰が何台iPhoneを交換したという統計がとられていなかったということだ。

この”新鋭の起業家”は、インターネット上に中古携帯の買い取りの広告を出して中古品を買い集めていた。警察が踏み込んだときには、彼の寝室は買い取られた携帯で埋め尽くされていたという。そしてHornseyは当然その端末が”問題であるデバイス”であることを明らかに知りながら、それをApple Storeに持ち込み”返品・交換”していたのだ。そしてApple Storeの店員はHornseyのために新品を出し、Hornseyは交換された新品を売りに出し、その利ざやを稼いでいた1年間で彼は約27,000ポンドを荒稼ぎした。日本円にして約500万円強だ。

警察にマークされ、盗難品を交換に出したところでお縄に

最終的に、Hornseyは現地の警察に詐欺罪で起訴され、そして牢獄に繋がれた。警察はHornseyの違法行為を発見した後、とある窃盗事件で通報されたiPhoneの端末機体番号とHornseyが交換に出した端末が一致したことから逮捕に踏み切ったという。Hornseyは端末を交換する際に、自分の個人情報を申告していたため(恐らくApple ID)、特定できたということだ。

Appleはこの事件について、「もし私どもの店員がその事実を知っていたら、間違いなくiPhoneの交換サービスは行わなかったでしょう」と弁明している。

画蛇添足 one more thing

実際、Apple Storeは故障箇所などにもよるがよく交換に応じてくれると聞く。起動しない、文鎮化したというであれば尚更だ。恐らく修理を受けて時間や労力をかけるより、新品に交換してしまった方が効率がいいからだ。

HornseyはiPhoneを販売していたことから多少Apple内部の事情に明るく、Apple StoreではどんなiPhoneなら交換に応じてくれるのかについてや、また上記のApple Storeの統計の欠陥についてもあらかじめ知っていたのかもしれない(前者はiPhone販売をしていない私でも知っているくらい)。しかしApple Storeの店員も51回も来店して毎回iPhoneを交換するHornseyを不審に思わなかったとしたら、それは落ち度だと誹られてもしかたがないかもしれない。それどころか、Apple Store店員のうちの誰かが礼金でも握らされて交換に応じていたと疑われても仕方がないのではないだろうか。なぜなら交換前にIMEI(機体固有番号、iPhoneの裏に書いてある)が盗難品として報告されていないかのチェックくらいは店側でもするのではないかと思われるからだ。なぜそれが漏れたのだろうか?

上記のように、Apple Storeでは様々な、外部の人が手を出すことができない権利を与えられている人たちがいる。その権利があるが故に、また色々と裏事情が発生するのだが。。さすがにここには書けない。また、事件などで報道で明るみに出たら、解説したいと思う。

記事は以上。

(記事情報元:MetroDaily Mail、共に英国メディア)

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