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スマートフォンが子供の眼のガンの救世主になるかもしれない?網膜芽細胞腫が検出可能に

スマートフォンが眼のガンの救世主になるかもしれない?

網膜芽細胞腫(wikipedia)は希少な攻撃性のある眼のガン(癌)といわれているが、大部分は2〜3歳の子供にしかみられないのも特徴だ。この網膜芽細胞腫はやがて網膜腫瘍(悪性になればガン)に発展する可能性があるが、スマートフォンを使えばその網膜芽細胞腫が存在することをつきとめられるという。

しかもそのやり方は非常に簡単で、スマートフォンでカメラアプリを使って強制フラッシュを使って撮影したときに、この網膜芽細胞腫を持つ子供の瞳孔は白く反応するという。そして最近、米国の一人の母親が、この方法を使って2歳の息子の命を救った

実際にスマートフォンで2歳の息子の命を救った母親がいた

その2歳のフィッツジェラルド・エリーちゃんの母親によると、彼女は直感で自分の息子の眼に問題があることを感じ取っていたという。そして彼女はネット上でサーチし、Facebook上で網膜芽細胞腫を見つけられる可能性のあるこの方法を探し出した。そして彼女は実際にスマホを使って自分の息子を撮影したところ、瞳孔が白くなったのを確認し、そして病院に連れて行ったという。診断の結果幸いなことに転移はしておらず(恐らく第3期の展開期までだったのだろう)、眼球を1つ失っただけでフィッツジェラルドちゃんは命を取り留めたという。

児童眼病癌疾病信託基金もこの方法を推奨

メイヨ診察書の眼科専門であるマイケル・スチュアート医師によると、網膜芽細胞腫は早期に発見できれば完全に治療が可能な疾病で、現在の技術と化学療法があれば、子供の命と視力を救うことができるという。児童眼病癌疾病信託基金(CHECT)もこのスマートフォンでの撮影による判別方法を広告に使い、多くの保護者にこの方法を知ってもらい、早期発見でできるだけ多くの子供の命を救いたいと考えているようだ。

画蛇添足 one more thing

2〜3歳のお子様をお持ちの保護者の方々は、子供の視力にちょっとでも問題があると感じたら、子供にいやがられない程度に、また目が悪くならない程度にこの方法で白色瞳孔をチェックするのはやったほうがいいと思う。網膜芽細胞腫は15,000人に1人しか発生しない希少な病気ではあるが、ゼロではないからだ。

ただし、wikipediaによると診断の際に白色瞳孔を来たす他の疾患との鑑別診断が重要となるそうなので、一概に網膜芽細胞腫であると決めつけることはできないが、いずれにせよ白色瞳孔は何らかの他の疾患があると考えた方がいいので、眼科医に連れて行った方がいいのは確かだ。スマートフォン(でなくてもデジカメでもOKだと思うが)のフラッシュで白色瞳孔が強調されるのだろう。

Appleを含め、スマートフォンメーカーももっとこのことは強調した方がいいのではないかと思う。せっかく何も機能を追加しないで医療に役立つのだから。しかも、子供の命を救えるというのは非常に大きいことではないかと思う。

記事は以上。

(記事情報元:cnBeta

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