スマートフォンを多くのユーザが使うようになって早数年が経過しているが、現在でも”製品が入り口だったが、エコシステムがあるために切り替えられない”という状況はずっと変わらない。iOSだろうがAndroidだろうがWindows Phoneだろうが、多くの優れたアプリが、人々がスマートフォンを使う大きな理由となっているのは間違いないからだ。以下は中国のメディアiFanr(爱范儿)から。
では、この3つの主要なプラットフォームのアプリストアを比べるとどうだろう?VentureBeatが面白い統計を行っている。その統計によれば、
・Apple(iOS)のアプリは、他のプラットフォームでは全く見られない。つまり、Appleは他のプラットフォームのためにはアプリを全く開発していないということになる。
・Google(Android)はかなり積極的にAppleのプラットフォームのためにアプリを開発しているが、Microsoft(Windows Phone)が嫌いなためか、Windows Phone上では殆ど開発していない。
・Microsoftは積極的に他のプラットフォームのアプリユーザを引き入れようとしているためか、他の2つのプラットフォーム向けに多くのアプリを開発している。
という結果が出ている。以下がVentureBeatが調査した、それぞれ3つのアプリストアで、3社が開発したアプリがいくつあるかという統計数字をもとに作ったグラフだ。
VentureBeatがアプリストア上のアプリの数の統計をとった時、プリインストールアプリについてはもちろん数には入れていない。またMicrosoftによるWindows Phoneアプリは実は36種類だけで、統計の数字には以前(Microsoftが買収した)ノキア(NOKIA)がLumia向けに開発した全てのアプリを含んでいる。またGoogleのアプリについてはよく似たようなアプリ、たとえばChromeとChrome betaのようなものは1つとして換算している。
アプリのエコシステムは現在はスマートフォン製品の訴求に決定的な役割を果たしている。しかし将来的に、スマートフォンのエコシステムは他の関連するハードウェアにも現れるかもしれない(ウェアラブルデバイスなど)。上記のような統計数字や、全体でどのくらいのアプリ数量があるか、また共通のアプリがどのくらいあるか等の数字は、もしかしたらエコシステム内部の豊富さや独立性を判断するのには物足りなくなってくるかもしれない。
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