Appleは売れに売れまくっているiPhone6/6 Plusの品不足を解決するために躍起になっているようだ。
iPhone6とiPhone6 Plusが市場で非常に人気が高いため、組立工場の組み立てが間に合わず、明らかに出荷が遅れているのが現状だ。その主な原因は組立の人手不足によるという。
台湾メディアの報道によると、この2種類の新型iPhoneを順調に出荷させるために、Appleは最近組立委託先のFoxconn(フォックスコン、富士康)とPegatron(ペガトロン、和碩)の組立加工費を上積みすることで、人手不足の問題を解消しようとしているとのこと。
なお、調整後にAppleから組立工場に支払われるiPhone6の組立費用は、昨年のiPhone5sに比べて25%も高いという(具体的な数字については明らかにされていない)。賃金の上昇(約10%)を考えても、かなりの大盤振る舞いだ。
現在iPhone6/6 Plusの組立を請け負っているのは上記のFoxconnとPegatronしかない。そのうち、iPhone 6 PlusはFoxconnのみしか受注していない。しかしあるメディアの情報では、Appleは一部のiPhone6 Plusの発注をPegatronにも振る計画があり、それによってFoxconnにかかる巨大な市場プレッシャーを軽減するという。また、Appleは更に上記2社以外でも第三者の組立ができるところを模索しているという。
Appleのサプライヤーになることで、莫大な富を手に入れたところはたくさんある。Appleのデバイス、特にiPhoneの受注を受けられれば。。たとえ1つの部品であってもとてつもない量が確保されるのは間違いない。そのため、Appleの製品の受注競争は今後もますます激化するに違いない。
一方、Appleの唯一のサファイアガラスのサプライヤーだったGT Advancedの倒産により、Appleの異常なサプライヤーとの守秘義務やその他の一方的にAppleに有利な契約も浮き彫りになった。日本のメーカーにはAppleが直々に赴いてビデオカメラでその作業の一部始終を撮影し、それをもって中国へ転注してしまうという。その日本側は厳しい独占契約によって他社に同様の製品は売れなくなり、更にリベートまで要求されるという。Appleの仕事を受けることはとんでもないチャンスでもあり、また大きなリスクでもあるのだ。
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