サイトアイコン 小龍茶館

12月より中国国内のキャリアが一斉に4Gサービス開始

AppleのiPhone5sとiPhone5cが販売されてからはや2ヶ月が経とうとしている。
そして中国は今年からiPhoneが最も早く販売される国の一つとなった。
多くの中国国内のAppleファンも、中国版iPhone5s/5cを手に入れているようだ。
しかしそのうちの一部の消費者は、
中国国内の4G LTEのネットワーク(バンド)に対応したモデルの登場を待っている。
そして中国のiPhone関係のニュースサイトWeiPhoneが得た最新情報によると、
TD-LTEに対応したiPhoneが来月12月に販売されるということだ。

情報筋によると、中国の工信部は12月6日に中国国内の各キャリア向けに4Gを開放するという。
中国移動(China Mobile、チャイナモバイル)はTD-LTEを、
中国聯通(China Unicom、チャイナユニコム)と中国電信(China Telecom、チャイナテレコム)はFDD-LTEでサービスを開始するという。

以前ウォール・ストリート・ジャーナルがニュースで伝えたとおり、
中国移動は12月18日に正式にiPhoneの販売を開始するという情報もあり、
その可能性はますます高まっているといえそうだ。

既に中国の一部の都市では、
バスや地下鉄など街中で、
中国移動の4Gの広告を目にすることができる。
そしていくつかの店舗で実際に既に用意されている、
TD-LTEに対応したiPhoneの宣伝用ポスターの画像も流出している。

中国で4G LTEでiPhoneを使いたい人は、
私が数日前にブログで書いた特殊な方法でもできなくはないが、
安全に使いたい場合は正式販売を待った方がいいかもしれない。

なお4Gの料金体系は、情報筋によると現行の3Gとあまり差がないという。
ただ、中国移動の現在のテスト状況を見ていると、
そんなに安くはない。
私も1月238元のコースで、パケットは1月2Gまで、
超過分は従量課金だ。
ある店舗のキャンペーンで、
先払いで1,400元を払うことで1,460元分のキャッシュバックをもらったが、
これには2年縛りの制約がある。

これまで中国移動のユーザーは圧倒的に2Gが多かった。
というのも中国移動の3GはTD-SCDMAで、
中国聯通のWCDMAの3Gと比べても信じられないほど圧倒的に品質が悪い
(私自身が友人から譲ってもらったWiFiルータで使っているので間違いない)。
そんな状況でいきなり4Gになると、
これまで殆ど料金がかからなかった2Gから、
(というか2Gはネットにアクセスする気も失せるほど遅かった)、
一気に料金が跳ね上がることになる。
これは中国移動に莫大な売上高の増加をもたらすだろうが、
全国的なインフラの充実も早急に求められるところだ。
このバランスがとれれば、
現行の中国携帯ユーザーの70%を占める中国移動は、
更なる優位性を獲得するだろう。

また中国聯通や中国電信のFDD-LTEは汎用性が高いため、
他国のiPhoneを持ち込んでの中国でのLTE利用に対応する可能性がある。
そうなった場合は、
LTEの部分においては中国聯通や中国電信は中国移動よりもアドバンテージがあることになる。

いずれにせよ、詳細は12月6日、または12月18日に明らかになりそうだ。
当ブログは殆どが日本からの読者が多いが、
中国に駐在されている方などの読者も少なからずいるので、
私自身が関心があることもあって、
中国国内のiPhone事情については引き続き最新情報を出していきたいと思う。
ご支持をいただけますようよろしくお願いいたします。

※なお、中国電信の内部情報として、
LTEの正式サービスは再来年2015年1月からという内部通知があったという。
1年以上の出遅れとなるのはちょっと厳しいと思うのだが。。

記事は以上。

モバイルバージョンを終了