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AppleがイスラエルのPrimeSenseを買収した目的は他にある?

画像1以前の記事に書いた通り、
Appleはイスラエルの3Dモーションセンサーの開発会社で、
その技術がMicrosoftのKinectにも採用されたPrimeSense社を買収し、
またその事実を先週末に正式に認めている。
そしてアナリスト達はその買収の目的は将来の製品にそのモーションセンサーの技術を取り入れるためと分析していた。

しかしどうやらAppleがPrimeSenseを買収した目的は他にもあるようだ。

というのも、この会社はモーションコントロール技術の他に地図関連の技術を持っていることが判明したからだ。

ウォールストリートジャーナルによると、
とある事情を知る人からのリーク情報から、
PrimeSense社の技術は実はモーションコントロール技術よりも、地図の開発方面の方がより戦略性があるとのことだ。

実はMatterportのようなカメラや3Dプロジェクターを開発している会社も、
PrimeSense社のチップを使用している。
Appleは地図アプリの改善のために非常に気を遣っており、
例えばこれまで室内GPSの技術を持つWiFiSLAMを買収し、
彼らの技術を使ってショッピングセンターや室内空間などの表示をして、
GoogleMapsと張り合おうとしている。
室内の地図表示は最近増えてきたiBeaconsなどに非常に役に立ち、
携帯デバイスで正確に室内の位置を指定できるのだ。

これはiOS6からの非常に出来の悪い自社地図への置き換えによる、
大クレームによる騒動が遠因となっていると考えられる。

AppleはiOS6の地図アプリの大失敗により、
iOSの父でありソフトウェア開発の最高責任者だったScott Forstall(スコット・フォーストール)が辞任に追い込まれている。
多くのユーザーがiOS5まで標準搭載だったGoogleMapsアプリへの差し戻しを要求し、
Appleはその後AppStoreにあげさせていなかったGoogleMapsを掲載し、
CEOのTim Cook(ティム・クック)がお詫びをするなど、対応に追われた。
Appleにとっては正に地図アプリは弁慶の脛であり、また忌まわしき思い出なのである。
そのイメージを払拭するためには、Googleよりも優れた地図アプリを作り出さなくてはならないが、
残念ながら現時点でもそれは実現していない。

報道では更に、Appleのテレビ市場への興味は失せていないが、
その興味の対象はテレビに接続する表示ボックスどまりであり、ディスプレイデバイスには興味がなくなっているようだ。

そのことが、AppleがテレビデバイスiTVの開発を延期し、
ウェアラブルデバイスiWatchの開発にリソースを集中し始めた原因といえるだろう。

私個人としては3Dモーションセンサーも、
例えばウェアラブルデバイスのiWatchなどに応用できれば、
空中の手の動きでiPhoneやiPad、Mac、AppleTVなどに指示を送ることができ、
非常に近未来的なデバイスになると思うのだが。。
指輪でそれを実現しようとしている会社もあったが、
それとAppleのデバイスのどちらが先陣を切るか、注目していきたい。

記事は以上。

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