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iPhone5s/5cの香港SIMフリー版のLTEロックを解除し、中国移動のLTEを使う方法

11月1日から中国でも始まった、4Gサービス。
唯一中国移動(ChinaMobile、チャイナモバイル。世界最大の携帯キャリア)のみがLTEサービスを提供している。
現在はまだ北京・上海・広州・深圳などのいくつかの大都市で試験段階だ。

そして昨日、ようやく香港版SIMフリーのiPhone5sゴールドを手に入れた遅咲きな私は、
どうせ土豪金を持っているんだから毒を食らわば皿までと、
住んでいる深圳にてLTEを使うべく、
毎日通っている世界最大の電子市場華強北に飛び込んだ。
ポケットWi-Fiルータでの運用もいいかな、と思っていたのだ。

そして中国移動のとある代理店に行き、
入り口にいる従業員のねーちゃんに、
4Gのデータ専用カードとポケットWi-Fiルータはあるかいと聞いたところ、
一言、「没有(メイヨウ、ない)」という素っ気ない返事。orz
がっくりきていたら、
あなたはどの機種使ってるの?と聞いてきたので、
私が(やや自慢気に)とりだしたのはiPhone5s土豪金!
するとそのねーちゃんが指さしたところに、何と、、、!?
土豪も4Gが使えるようになりました!という看板が。
うっわー俺土豪だよどうしよ!

よく読んだら、
iPhone5s、iPhone5cで中国移動の4Gネットワークが使えるようになったのだと。
どのiPhone5sも使えるのか聞いたら、大陸版と香港版ならOKという。
だってバンドが違うから使えないはずでしょ、どうやってるのと聞くと、
何とクラック(破解)して使うのだと。。
キャリアである中国移動の正規店でそんなことを勧めるとは、いやはやさすが中国。。

ということで中に持って行き、早速クラック(破解)をお願いした。
技術者というかオタクっぽい兄ちゃんが取り出したのは、
何とこのブログで紹介しているSIMロック解除アダプタheicardのメーカー、
中国超雪が別途で作っている、
SIMに貼り付けるタイプのSIM下駄「iSafari」だったのだ。

・iSafariのケース(heicardのを流用)

・iSafariの外観(heicardと全く区別つかないっす。。)

そのSIM下駄を中国移動2Gカードに貼り付けてiPhone5sに投入し、
SIM Appが出たところでごにょごにょやり、
そしてSIMトレイから取り出し、
SIM下駄を剥がしてから中国移動の2Gカードをもう一度入れると、
なんと中国移動の3Gを掴むようになった!
これが2Gより明らかに速い!

そしてその段階でいくつかWebを閲覧したら(恐らくiSafariの動作チェックだろう)、
いよいよ中国移動の2Gカードの4G切替を正式に申請する。
パスポートなど身分証明書が必要だ。
(新規での申請も可能と思う)

ところで現在は4Gは試験段階のため、月額はまだとらないようだ。
来年の2月から月額がかかるようになるとのことで、
今のところ申し込めるプランは4つしかない。
1Gで238元というのが一番お得なようだが、
しかし中国のネットは壁もあって遅いくせに上限パケット量も小さく、
正直世界と比べても相当コスパが悪いんじゃないかと思う。

手続きが終わり、通常SIM(mini SIM)サイズの4G対応カードが渡されるので、
それを店の人にnano SIMサイズに切ってもらえばOKだ。
SIM自体には特になにも特徴はないが、SIMの裏側にはちゃんと4Gと書いてある。
ま、切っちゃったけどね。。

そしてiPhone5sに挿入。。
うおおお、4G LTEを掴んだ!
ちなみに中国移動の正規店で、ここまで全部無料でやってくれる。

SIMの認識具合はこんな感じ。

スピードも最高14M出ている!速い!
・XTREMEスピードテスト

・OOKLAスピードテスト

ちなみに自宅の光が10M契約なので、自宅の光ネットより速いことになる。。

更に、LTEの状態でVPNも繋がる。
当ブログで紹介しているつながるNowのCisco IPsec方式(オンデマンド)にて

が、環境に依ることなのかもしれないが、VPNに繋げたら極端に遅くなった。。

ということで、
中国で現在中国移動のLTEがある都市では、
iPhone5sでこのように運用するのが一番快適ということになる。
私が行ったのは広東省深圳市で、
他の都市でも同様にできるかどうかは不明だが。

ところでこのiPhone5sの中身をごにょごにょしてしまうiSafariというSIM下駄、
香港版と中国大陸版ではそれぞれ違うものを使うらしい。
明日手に入る予定なので、詳しくレポートしたい。
(3Gのみ解除するタイプのものもあるが、中国移動の3Gは本当にクソなので必要なし)

私の予想では、
香港版はA1530で、日本のdocomo/softbank/auのLTEにはバンド的に対応していないのだが、
このiSafariを使えばTD-CDMAやTD-LTEの3G/LTEを使えるようになる。
ということは、日本でもLTEが使えるようになる可能性が高いということだ。
(WCDMAには対応していないようだが)
もし香港版SIMフリーiPhone5sで日本のLTEが使えるようになるのであれば、
手に入りにくいアメリカのSprint版SIMフリーiPhone5sではなく、
香港版iPhone5sを買ってこれでしのぐという手もありそうだ。
明日heicardの社長に詳細の話を聞いてみたい。

但し注意事項として以下の2点の後遺症がある。
1. iOSのアップデートや復元をしたら、もう一度iSafariでごにょごにょする必要がある(そして今後のiOSのアップデートで対策され、使えなくなるかもしれない)
2. 再起動や電波が切り替わる毎に位置情報が使えなくなる。一回Wi−Fiに繋げば復活する。

それから、かなり無視してしまったが標題に書いたとおり、
iPhone5cの香港版と中国大陸版も、
この方法で中国移動のLTEを掴むようになる。

明日iSafariが手に入ったらまた更新したいと思う。

記事は以上。

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