日本時間10月23日に発表され、
11月1日から販売開始されたAppleの新型iPad、iPad Air。
先代のiPad、iPad4に比べて機体の重量と厚さが大幅に減量し、
「正にAir」と、手に入れたユーザーからも驚嘆と賞賛の声が上がっている。
ではそのバックグラウンドに、
Appleはどんな技術を詰め込んだのだろう。
どうやらその秘密は新しいRetinaディスプレイにあるらしい。
米国のAppleの特許を専門のテーマとしているサイト、
Patently Appleの記事がその解説をしている。
■Retinaディスプレイには新しい塗膜が使用されている
先代のiPad、iPad4のディスプレイに使われていた塗膜は、
ITOで形成されたLCD絶縁膜だった。
今回のiPad Airではその絶縁膜の厚さが更に薄くなり、
AppleはITOと多層塗料技術を使って光の透過因数を高めている。
アナリストによると、通常は多層塗料を使うことで、
当然ディスプレイの厚さは増していく一方だという。
しかしiPad AirのLCDに使用されている多層塗装技術は、
ディスプレイの厚さを薄くしながら、光の透過因数を高めることに成功している。
このような多層塗装技術は、世界でも数社しか持っていないという。
また更に薄いガラス加工技術も更にiPad Airで発展を遂げている。
その技術とは、化工製品をディスプレイのガラス面の上下層に融合させることで実現しているという。
■新しいガラス処理技術
iPad AirのRetinaディスプレイには、新しいガラスを薄くする処理技術が使用されている。
以前の技術では1mmの厚さのガラスの上下層の厚さを半分にしか薄くできなかったが、
iPad Airでは最新の技術を使って60〜70%薄くすることに成功しているという。
更にRetinaディスプレイを完全なものにするために、
Appleは韓国のメーカーGD、Avatec、UIDやChemtronics等と協力関係を結んでいるという。
iPad Airの大部分を占めるディスプレイが薄く軽くなることで、
当然全体にも影響を与えるのは納得できるが、
全体的にiPad AirはiPad miniの設計コンセプトを用いることで、
全体の軽量化と薄さを実現したと言われている。
技術のイノベーションや組立の合理化を進めることで、
Appleのデバイスはこれからも更に軽く、薄くなっていくことだろう。
これまで私の印象ではiPadは非常に重いというものだった。
iPad初代とiPad4を持っているが(iPad4は親戚のものだが)、
両方とも寝る前にベッドで持っていると腕が疲れたり、
ねっこけて手から滑り落ちた時に体に当たると非常にダメージがでかかった。
iPad Airはそんなことはないのだろう。
しかし私としては今年中は相当な品薄となるとみられている、
Retinaディスプレイ搭載のiPad miniの方がサイズ的に気に入っている。
金銭に余裕があればiPad mini RetinaとiPhone5sを同時に導入したいところだが。。笑
記事は以上。