スマートフォンが出現する前、世界の携帯電話市場の主流はノキア(NOKIA)やソニー・エリクソン(Sony Erricson)、モトローラ(Motorola)など、圧倒的大多数の充電器のコネクタの形状はバラバラだった。しかしその後スマートフォンの出現で、大多数のブランドがグーグル(Google)のAndroidシステムを採用したため、充電器のコネクタの形状には一定の統一がみられるようになった。最近は世界に流通する殆どのスマートフォンのコネクタはマイクロUSBとなっている。
しかし全てのコネクタが統一されたわけではない。少なくとも、AppleはLightningコネクタという独自のコネクタを利用しているからだ。
世界で最も知名度がある中立国として、スイスは国土は広くないものの、多くの場合世界に一定の影響力を持つ。世界的な組織の多く、例えば赤十字会、国際オリンピック委員会、WHO、国際通貨基金(IMF)などが総本部をスイスに置いていることからもそれがわかるだろう。
そして最近、スイスは2017年に電子製品の充電コネクタの形状を統一するという構想を正式に発表した。
コネクタを統一することで汎用の充電器を使用することができ、そのようにするメリットは充電器そのものの数量を減らすことができることだ。それによって電子機器のゴミを減らすこともでき、またエコや資源の節約にも繋がるとみこまれている。
そしてこのスイスの提案は既にAppleからの認可を受け、同社は将来のデバイスの中でその他のデバイスと同様のコネクタを使用することに同意したという。
となれば、将来のiPhoneにUSBコネクタが使われる可能性があるということだ。2015年はAppleも12インチ Retina MacBookにUSB-Cコネクタ(USB Type C)を初めて採用し、他にもグーグル等のいくつかのスマートフォンがUSB-Cを採用し始めたUSB-C元年となった。来年2016年にはより普及するものとみられるUSB-Cだが、2017年以降のiPhone(iPhone 7sやiPhone 8の世代)はUSB-Cコネクタを採用するかもしれない?
ただ、LightningコネクタはAppleがライセンスを持っているコネクタで、ライセンス販売での収入を手放してまで自社のメイン製品にUSB汎用コネクタを導入するかどうかに注目が集まることになるだろう。
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(記事情報元:WeiPhone)