サイトアイコン 小龍茶館

不搭嘎

上海に移住して半年が経った。
上海でももちろん普通話で仕事ができるので、
基本的に言葉で苦労したことはそれほどないが、
初めの頃わからなかったのが、
上海や浙江省の人が口癖のように使う「不搭嘎(bu da ga)」。
実はこれ、上海・江蘇省・浙江省あたりの方言で、
意味は「没关系・不要紧」または「不相干」(関係ない)。

例えば道で足を踏んでしまって、
「对不起」と言うと「不搭嘎」と返ってくる。
他に、この携帯にこの電池は入りません、組み合わせが合わない、
という時に「这个手机和这个电池是不搭嘎的」というような使い方をする。

方言を正確に表記すると「不搭界」で、
上海語だとヴァッダッガーみたいな発音。
上海や浙江省の人は普通話でも「不搭嘎」という。
多分彼らの間では普通なんだろうなあ。
正直、北から来た僕にはそんな彼らのことがさっぱりわかりません。
そんなことを言うと上海では
「江北人(ガンボニン)」
とか言われて嫌われるんだよね。

上海は2001年頃住んでいたこともあって、
当時は3人の会社で他2人が上海人の兄弟だったこともあったので、
社内では基本的に上海語が飛び交っていた。
最初の内はさっぱりわからなかったが、
当時は上海語の教科書かなんかを買って、
兄弟のうちの兄と食事する時に時々教えてもらったりして、
仕事に関係した言葉はだいぶ聞き取れるようになっていた。

その後も2003年〜2006年くらいまで、
上海には毎月のように電機の委託生産を担当していた関係で、
生産管理・指導のために出張していたので、
仕事関係の上海語はそれなりに聞き取れた。
たぶん留学時代の北京訛りもだいぶ取れて上海っぽくなってたかも。
が、2006年〜2008年にまた北京で2年暮らしたら、
すっかり上海語は忘れてしまった。

そして今の仕事で半年。
ともかく自分はよく上海人に間違えられる。
タクシーに乗って、
普通話で行き先を言ったにも関わらず、
だいたい半分くらいの運転手からは延々と上海語で話しかけられたりする。
上海語で喋れた方が色々とスムーズなんだろうな〜
とは思いつつ、やはり余計北京訛りになってしまうおいらなのでした。
不搭嘎的,我会慢慢习惯地!

そうそう、今年の中国にGWはない。
5月1日〜3日のみ。
日本の本社から派遣されて駐在しているおいらも、
なぜかこっちに合わせて休みを取らなくてはいけないので、
結局4日から仕事。
いきなり寧波に行かなくては。。
くそ〜、夏くらいにまとめて休みとったるぞ〜!

モバイルバージョンを終了