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脱獄インストーラCydiaはiOS 10でもクラッシュしない!ということは?

Appleはサンフランシスコ現地時間2016年6月13日のWWDC(世界開発者会議)基調講演にて、次世代iOSのiOS 10を発表し、そしてiOS 10のデベロッパ向けプレビュー版をリリースした。

そうなると、やはり気になるのは「iOS 10は脱獄(ジェイルブレイク、Jailbreak)できるのだろうか?」ということではないだろうか。

著名な脱獄ハッカー、@iH8sn0wがiOS 10でCydiaがクラッシュしないことを報告

そして既に世界の脱獄ハッカー達はiOS 10デベロッパプレビュー版に対して脱獄を試みているようだ。iOS脱獄ハッカーとして有名な@iH8sn0w(アイヘイトスノウと読む)がTwitter(ツイッター)上で「Cydia(シディア、脱獄ツールに標準で付随する脱獄アプリや脱獄Tweakのインストーラ)はiOS 10でクラッシュしなかった。何らかのハッキング的な修正は必要ない(今は?)」とツイートしている。

iH8sn0wの言うことが正しければ、これまでのiOSでは、メジャーバージョンアップをするとCydiaがうまく動作せず、脱獄のコアファイルの更新やCydiaに関するファイルも更新する必要があったが、今回のiOS 10ではどうやらAppleはそのあたりの修正を施さなかったようだ。となると、その他のセキュリティホールについても修正が施されなかった可能性があり、iOS 10の脱獄可否を占うにあたり参考になるかもしれない。

ただ、iH8sn0w自身は脱獄ツールをリリースすることについては何も触れておらず、脱獄ツール開発に関わっているかもわからない。

 

iOS 10はまだデベロッパ向けプレビュー版1、まだわからない

ただ、iOS 10は現在のところまだデベロッパ向けプレビュー版のバージョン1で、今後正式版のリリースまでにどのようなセキュリティの強化が行われるかどうかは未知数で、iOS 10が必ずしも簡単にできるということを示しているわけではない。

 

現在の脱獄界隈の脱獄ツール開発の動き

最近はギリシャの老舗ハッカーチームの【GSMagic Team】がiOS 9.3.2対応の脱獄ツールをリリースするとTwitter上で豪語したが、結局このGSMagic Teamは脱獄ツールはリリースされず、Twitterアカウントは閉ざされてしまった。完全にフェイクだった可能性も捨てきれない。

現在のところ最新の脱獄ツールは中国の実績ある【PanguTeam(盘古团队)】が開発を行っているとされているが、PanguTeamからは今のところ次の脱獄ツールのリリース時期は明かされておらず、公式にはiOS 10の脱獄ツールを開発していることは発表されていない。今のところ、正座して待つしかなさそうだ。

 

画蛇添足 One more thing… 脱獄の意義はまだあるのか

WWDC開幕前には、世界中のメディアが脱獄の是非について討論していた。”脱獄の意義は以前と比べてほとんどなくなっている”という論調のものが多かった。確かにiOSは進化してきており、そのたびに脱獄で実現された機能が搭載されてきたのは間違いない。今年のWWDC 2016では、AppleはiOS 10に迷惑電話や迷惑メールのフィルタリング機能を追加するという発表をした時、「これで脱獄の意味がなくなった」と感じた人もいるかもしれない。これはある意味、脱獄デベロッパーが減っていることによる発想やイノベーションの欠如を表しているともいえるだろう。

とはいえ、私は個人的にまだ以下の理由で脱獄を使い続けている。

他にもiOS 9脱獄対応脱獄Tweakの紹介は以下の記事参照。

これらは脱獄なしではまだ実現できず、これがない入獄状態のiPhoneは私はもっさりしていて不便であまりメインで使う気がしない。笑

ぜひ、脱獄ハッカーやハッカーチームの皆さんには頑張っていただいて、是非とも脱獄ツールを完成させていただければと願ってやまない。今年も中国ハッカーチームの動向に注目だ。

記事は以上。

 

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