8月11日、Googleは組織の全面見直しを行い、以前Google Xと呼ばれていたラボの一部だったバイオテクノロジー部門が独立し、Googleライフサイエンス社となった。以下は中国のメディアiFanrの記事から。
独立してたった2日後、Googleは健康医療企業Dexcomと協議を取り交わし、協力してContinuous Glucose Monitoring(継続血糖値モニタ)を搭載したウェアラブルデバイスを開発することになった。そして今、Googleのライフサイエンス企業は世界最大の製薬会社の1つ、Sanofiと提携し、共に糖尿病の研究をしようとしている。
Googleが糖尿病に注目し始めたのはここ最近のことではない。昨年の年初、Googleは血糖値を測定できるコンタクトレンズをリリースしており、今はまた更にそこからバイオテクノロジー研究領域に踏み出しているのはロジックが通る話だ。この野心を実現するために、Googleはここ数ヶ月、多くの科学者を雇用している。その中には免疫学者、神経学者やナノテクエンジニアも含まれている。
糖尿病患者にとっては、血糖の突然の上昇が脳卒中や神経損傷等の疾患を引き起こすのが問題だ。Googleは自身のデータセンターとSinofiを連携させることで、患者にタイムリーに情報を送り、医者にももっと便利に患者の血糖の状況をモニタリングできるようにし、飲食やインシュリンの量について具体的な指導ができるようにしたいと考えている。
糖尿病の研究はGoogle Life Science社のテック企業としての属性を変えるものではない。同社は本質的に現在もテクノロジーによって人々の実際に起こっている問題を解決するというやり方を基本としている。これらのテクノロジーは恐らく長い年月を経てマーケットにたどり着くのだろうが、Googleの目標の1つはその工程を早めることだ。糖尿病は同社にとって始まりでしかなく、その後は癌、心臓病を含むその他の疾病についても研究を進めていく予定だという。
画蛇添足 One more thing…
Googleはさすが、攻めているなあという感じがする。ではライバルのAppleはどうか。
AppleもApple Watchによってヘルスケアのサービスを始めたが、実際に自社でバイオテクノロジーを使って医療の研究をするというところにまでは至っていない。Appleはあくまでデータを医療機関に個人情報を抜いた上で渡し、研究に役立ててもらおうというようなことらしい。
Appleの株主としては、現金を余らせるのではなくてこのような新しい領域に進んで投資していくことを望むのではないかと思うが。。ただ、多角化が企業にとって必ずしもいいことではない気もする。Appleはこの分野についてどうやって攻めていくのか。今後のウェアラブルデバイスApple Watch 2や、IoT関連製品によってAppleの本気度がわかるだろう。
記事は以上。
(記事情報元:iFanr)