次世代MacBook Proはより軽く薄くなり、有機ELによるファンクションキーやTouch IDが搭載されるという情報は以前当ブログでもお知らせしたとおり。
Appleの未発表の新製品の情報をこれまで数多く言い当ててきたKGI証券のアナリスト、Ming-Chi Kuo(郭明錤)が、Appleが今年2016年第三四半期に13インチの新しいMacBookモデルをリリースすると予言しており、しかもMacBook Proのスクリーンサイズに13インチで更に薄く軽いモデルを追加するという。 Apple、2016年Q3により薄く軽いMacBook Pro 13インチをリリース、Q4にはProシリー... - 小龍茶館 |
そしてそれを裏付けるかのような半製品の写真がCult of Macよりリークしている。リーク元は中国の(当然ながら匿名の)サプライヤーとだという。
次世代MacBook Proのものと思われる工程内半製品のリーク写真、ファンクションキーなし?
リークされた新しいMacBook Proのアルミシャーシとされるフロント部分を見てみると、キーボード部分の抜きを見てみれば一目瞭然の通り、まずファンクションキーの抜きがなくなっており、ここに有機ELが搭載されるのではないかということを想像させる。またそのファンクションキーが本来会った部分の右側に3つの線を通す穴のようなものがあり、これがその有機ELによるファンクションキーを直接ロジックボードに繋げるためのコネクタを通す穴なのではないかとも思われる。
キーボードの配置が変わっている
更にカーソルキーの配列も変わっている。以下に従来(現行品)のMacBookのキーボードと比べた写真があるので、それでよくわかるというものだ。
右側パームレスト部分に書かれた謎の中国語の意味
なお、シャーシ正面の右下部分、パームレストの辺りに手書きで中国語が書いてある。達筆すぎるのと、ぼやけているためか、一行目の
“UA8 BC实配发料”
しか読み取れない。“UA8 BC”は工程番号か、または部品或いはASSY部品の型番やコードネームだろう。”实配发料”は「実際の組立用支給材料」というような意味だ。
2行目を読み取れた人がいたら教えていただきたい。翻訳はやりますので。。
側面にはUSB-Cポートが4つ、MagSafe廃止?
また、側面からの写真を見てみると、4つのUSB-Cポートのような穴が空いているのがわかる。そしてApple特有の電源供給用MagSafeの穴は空いておらず、側面右側にはイヤホン用と思われる丸穴が1つ空いているだけだ。今後MacBook Proの充電も12インチMacBookのように、USB-Cで行うようになるのだろうか。
正面のもう1枚の写真を見てみると、トラックパッドの部分にかなり複雑なCNC加工がされていることがわかる。恐らく、これまで通りTaptics Engineを搭載するのではないかと思われる。
Touch IDはどこに?
ただ、噂のTouch IDについてはどこに搭載されるのかはわからない。特別にTouch ID用の穴は空けられていないからだ。もしかしたら最上段の有機ELファンクションキー(タッチパネル)にその機能が搭載されるのかもしれない。
次世代MacBook Proは本当に薄く軽くなるのか
そしてこれらの写真からは、これまでの噂のように軽く薄くなったのかについては正直よくわからないが、一定の厚みがあるのはみてとれるので、MacBook AirやMacBookのように薄くなるようなことはないようだ。
MacBook Proのサイズのバリエーションとして、従来通り13インチと15インチがリリースされるのかもわからないが、キーボード配置やキーボードの脇のスピーカーがなく、キーボードの横幅のサイズを大幅に変更することは通常考えられないことから、このリークした写真のMacBook Pro筐体は13インチのものの可能性がある。
これまでの情報では、ヒンジ部分に新しいリキッドメタル或いは何らかの新しい鋳造技術が用いられるとのことで、それによってヒンジによる厚みの増加を抑えるという効果も期待できる。
画蛇添足 One more thing…
MacBook ProはずっとAppleによって、そしてユーザにとっても「プロユース」を実現してきたノートブック型コンピュータだ。多くの、持ち運びができる上に超強力なパソコンが欲しい、と思っているユーザにとってはもってこいのシリーズとなっている。これまでMacBook Proは様々な改良が加えられ、より軽く、そしてより強力になってきた。
上のスパイ写真(リーク写真)の新しいMacBook Proは今年の秋か冬にリリースされるのではないかといわれている。その頃には、新しいMacBook Proは本当の意味で輝くスターになるだろう。ただし、Appleの売上アップに大きく貢献するかどうかは未知数で、恐らく限定的になってしまうだろう。Macだけではなくパーソナルコンピュータ(PC)そのものの売上が世界的に落ち込んでいることから、またAppleの利益構造が殆どMacに頼っていないからだ。
とはいえ、Appleはやはりコンピュータの会社で、Macはスティーブ・ジョブズの時代からその代名詞だ。素晴らしいコンピュータを作る会社としてまた新たに認識されるのではないだろうか。いわば、MacはAppleのブランドイメージで、プライドそのものなのだ。同じく秋にリリースされる予定のiPhone 7がiPhone 6s/6のマイナーチェンジバージョンになりそうなので、余計に注目を浴びることになるだろう。
とはいえ、有機ELのファンクションキーが一体どんな機能を果たすものなのかはちょっと気になるところ。既に搭載されているPCもあるようだし。。
Mid 2014モデルのMacBook Pro Retina 15インチをメインに使っている私は今のところこのマシンに何の不満もないが、スペック的に面白いようだったら新しいMacBook Proにもかなり期待を寄せているところ。
記事は以上。
(記事情報元:Cult of Mac)