去る6月13日に行われたApple主催の世界開発者会議(WWDC 2016)で発表された、Appleの次世代Mac用OS【macOS Sierra(macOS 10.12)】。このmacOS Sierraは、基本的に大部分は2009年以降のMacでないとインストールすることができないことは当ブログでもお伝えしたとおりだ。
WWDC 2016の基調講演で、AppleはMac用の次世代OS【macOS Sierra】をついにリリース発表した。Appleはこれまで長く用いられていたOS Xの名称をmacOSに変更した(元に戻した)だけではなく、更に優秀なAppleの他OSとのContinuityが搭載され、またSiriが正式にMacに導入された。モバイル決済サービスのApple PayがMacのSafariでのオンライン決済でも使えるようになるなどの特徴もあった。 WWDC 2016で発表されたmacOS Sierra、アプデ可能なMac機種一覧 - 小龍茶館 |
つまり、AppleからすればPenrynマイクロアーキテクチャを使ったCPUであればmacOS Sierraにアップデートできるということになる。
それでは、上記以前のMacには、一切macOS Sierraが搭載できないのだろうか?実は一部のMacに限るが、搭載できるようになる裏ワザがあるのでご紹介。
Colin Mistrというデベロッパが開発した【MacOS Sierra Patcher Tool(パッチ)】を使用することで、サポートされていない以下の古いMacにも、macOS Sierra(現在はデベロッパ向けプレビュー版のみだが)をインストール可能になるというわけだ。
「MacOS Sierra Patcher Tool」を使用してmacOS Sierraをインストール可能になるMacの機種一覧はこちら。
- 2008年年初以降のMac Pro、iMacとMacBook Pro
- 2008年末以降のMacBook AirとアルミユニボディのMacBook
- 2009年初以降のMac miniと白いプラスチック筐体のMacBook
なお、このパッチを使ってmacOS Sierraをインストールするには、8GB以上の容量があるUSBメモリが必要だ。また、macOS Sierraのデベロッパ向けプレビュー版も必要となる。そして、macOS Sierra Patcher Toolも必要だ。
macOS Sierra Patcher Tool(パッチ)ファイルはこちらからダウンロード可能だ。
ただ、サポートされていないMacでmacOS Sierraを動かすと、思いもよらない不具合が発生する可能性もある。例えば、2008年末〜2009年中期に発売されたMacBook Airや、2008年初〜2008年中期までに発売されたMacBook Pro、或いは2008年初のiMac/Mac Proでは、Wi-Fi機能が正常に動かないという不具合が報告されている。
当然のことながら、実行する前に必ずデータを全てバックアップしてから行っていただきたい。また、全て自己責任にて。インストール方法などの詳細の説明も英語ではあるが上記のリンク先で解説されている。なお、今後のmacOS Sierraのパブリックプレビュー版や正式版などにもこのパッチが対応していくかどうかについても不明だ。
記事は以上。
(記事情報元:macOS Sierra Patcher Tool)