着任してからまだ2ヶ月しか経っていないレノボ(Lenovo、聯想)モバイル業務グループの陳旭東総裁が、昨日重大な会社の決定事項を発表した。
モバイル業務を低迷から救うため、レノボはZUK(レノボのインターネットサービス関連子会社”神奇工場”のブランド)以外は、レノボモバイルとモトローラを併合し、最終的にはZUKとモトローラの2つのブランドのみ残るだろう。
原文:sina.com
この情報は公開される前、陳旭東総裁は中国のメディアiFanrの取材に答え、このことに関わる計画と部署の配置についてコメントしている。
1つは製品型番の削減のためだ。レノボは大部分の売れ行きが良くない品番を削減し、特徴あるいい製品をチャネルに投入していく。もう1つはブランドの融合のためだ。将来的にもっと多くのブランドはMotoが主体になっていき、十分にMotoとLenovoのブランドの優勢を利用しつつ、これらの製品で局面を打開していく。ZUKも初めてインターネットからの方向転換となり、このやり方がうまくいけば、我々はリソースの組み直しをする可能性がある。私は2つのブランドでもいいと思っているし、最後にMotoのみ残ってもいいと思っている。
原文:iFanr
レノボは品番やブランドを整理整頓をすることで、現在の製品ラインがぐちゃぐちゃになっている問題を解決するというやり方だ。余っているデバイスを破棄し、十分にレノボとモトローラのブランドの長所を利用し、残った製品を改善しつつ局面を打開するという方針のようだ。
それと同時に、陳旭東総裁は現在のレノボに新しい活力を吹き込もうと考えているようだ。米国はレノボが最も注目している市場で、レノボはモトローラのブランドを使って現地の携帯電話市場への道をつけたいとしている。レノボはモトローラをまるでコカ・コーラのような青春を代表するようなブランドにしたいと考えており、米国の現地のユーザを惹きつける最大のポイントとしたいようだ。
画蛇添足:One more thing…
単純にいえばレノボブランドでは日本も含め西側市場では売れないということだろう。Made in Chinaブランドの粗悪なイメージが常について回るからだ。モトローラはレノボに買収されたといえ、以前はノキアと並んで世界の携帯電話の覇者だった(日本はガラパゴスなのでノキアやモトローラに席巻されることはなかったが)。
なお、ZUKブランドはレノボの神奇集団が”AppleのiPhoneを超えるUX”を目指して作っているブランドだ。選択と集中でリソースの最適化をはかるレノボ。今後モトローラやZUKが台頭し、他のAndroidメーカーやブランドを脅かし、またAppleをも脅かす可能性もある。
攻勢を強める中国Android勢。Appleもうかうかしていられないだろう。
記事は以上。
(記事情報元:iFanr)