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【アプリが起動できないバグ】Apple、Mac App Storeの認証期限切れ問題で開発者に謝罪と釈明

Macをお持ちのあなた最近『Mac App Storeでダウンロードしたアプリが壊れていると表示され開けない』という問題に遭遇したことはなかっただろうか

Appleは既にこの問題を解決したとし、謝罪し釈明を発表している。

Mac App Storeからダウンロードした一部のアプリが壊れていて開けない?

国内外のSNSやAppleのテクニカルサポートフォーラム(サポートコミュニティ)で、一部のMacユーザがMac App Storeでダウンロードしたソフトウェア或いはゲームを開こうとすると、『壊れていて開けない』という表示が出てソフトウェアを削除後もう一度ダウンロードするように促されるという問題が報告されていた。

 

多くの人気アプリが問題の対象に

その後、その問題が発生するユーザの人数がますます増えた。このような問題が起こるアプリケーションには、1PasswordAcornBywordCall of Duty 2DaisyDiskTweetbotなど、使用している人が多い人気アプリも含まれていたため問題が大きくなったようだ。

 

アプリ認証の期限切れが原因

とあるデベロッパからは、この問題の原因はアプリの認証が期限切れになっているのではないかという指摘が寄せられていた。また、SHA256暗号化テクノロジーを使用した認証方式によって、古いOS Xデバイスで実行されていることが影響しているのではないかという指摘もあった。しかし、その指摘は当たっておらず、最新のOS X El Capitan搭載のMacでも同様の問題が起きていた。

この問題によって出る上記画像のようなエラーメッセージでは、該当のアプリを消去した後Mac App Storeからアプリを再度ダウンロードするように求められる。しかしその後デベロッパによって、MacのOS XがOS X 10.10 Yosemite以上であれば、Macを再起動すれば修復できるという指摘があった。

 

Apple、本日とうとう謝罪と釈明を発表、ただしデベロッパ向け

大量のユーザから同様の問題が寄せられた後、Appleのテクニカルサポートは一切それに返事をしてこなかった。しかし本日とうとうAppleはこれに対してコメントを出し、デベロッパに謝罪し、更にこの問題の原因について釈明を行った。まとめると具体的には以下の通り。

 

Appleのデベロッパ向け謝罪と釈明の内容

先週私たちはMac App Storeのアプリのサイン認証を更新しました。これはもともと計画されていたことで、大部分のユーザはこの問題に遭遇していないと思われます。しかし今回の更新のプロセスで、一部のユーザに問題が発生しました。私たちは既にこれらの問題を解決しています。また同時にここでその行われた更新について説明いたします。

古いMac App Storeの認証が期限切れが近づいており、私たちは9月に新しい認証を発行しました。最近推薦されている業界の慣例に従って、今回の新認証に使用されたのは更に強化されたSHA-2暗号化アルゴリズムで、古い認証が使用していたのはSHA-1アルゴリズムでした。

しかし古いMac App Storeがメモリ内のキャッシュに残っているのが原因で、一部のユーザはシステムを再起動して期限切れの認証情報が適用されたシステムメモリキャッシュをクリアし、Mac App Storeに新しく認証を行わなければなりません。我々は次のOS Xのアップデートでこの問題を解決します。

またそのほかに、一部のアプリが運用している認証コードが、SHA-2の旧バージョンのOpenSSLをサポートしていませんでした。我々は既に先週木曜日の夜に、SHA-2の認証を新しいSHA-1認証に切り替えるという方法でこの問題を解決しました。」

以下がデベロッパに送られたメールの原文(英語)のキャプチャ画像だ。

 

Appleはデベロッパにアプリの認証コードの再チェックを要求、簡易再審査も請負

Appleは既に最新の故障診断レポートをApple Careサポートチームに渡したといい、大部分の認証エラーによって起こる今回の問題は解決したという。Appleは更にデベロッパに対して、再度Appleが提供している”Receipt Validation Programming Guide“に従って、自身が書いたコードを再チェックしてほしいと呼びかけている。ただし、もし必要があれば再度アプリを提出して簡易審査を受けることができるともしている。

 

画蛇添足 One more thing…

Appleがデベロッパに対してガイドに従ってコードを確認してくれ、と言っているのはわからなくもないが、アプリの承認のためにデベロッパに対して厳しい検査をしているはずのAppleとしてはそこが漏れていたのか、それとも認証変更の際にそこの部分まで思いが至らなかったのか、ひとまず原因はわかったが、どうしてそのようになったかについてはわからずちょっと釈然としない。

いずれにせよ、現在は殆ど問題が解決しているということだが、もし万一今でもMac App Storeで落としてきたアプリが壊れていて開けないという表示が出た場合は、まずは再起動してみるか、PRAMクリアなどをしてみることをオススメする。

記事は以上。

(記事情報元:MacRumors

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