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iMacのリニューアル:Macは全体的に衰退しているが、プロはまだまだAppleに期待している?

Mac、かつてのMacintoshといえば、Appleを代表する製品であり、Appleの売上げの主要な部分を占める製品でした。それは、かのApple Computerの共同創業者でカリスマ的存在だった故スティーブ・ジョブズ(Steve Jobes)が放逐され、その後劇的なカムバックを果たしてからも、暫くは変わりませんでした。

スティーブ・ジョブズの復活を印象づけたのは、1998年にリリースされたあのボンダイ・ブルーの半透明な初代iMac G3でした。それによってAppleは倒産寸前だったのが奇跡的に復活しました。そしてAppleが世界で最も価値のある企業になるまで、Macの製品ラインはその基礎を築いたといえますが、しかしあれから既に20年経った今、その存在感は残念ながら薄れてしまっています。

先日内部仕様のみがリニューアルされたiMacですが、1998年の初代登場以来、時代に合わせてうまく進化してきたといえるでしょう。上の画像「Mac類の進化(The evolution of Mackind、MackindはMankind人類にかけている)」のようなデザインの変化も、その時点で最先端の技術を取り入れたり、逆に果断に陳腐されたテクノロジーを切り捨てることによって、究極の薄型化と軽量化に成功してきました。

しかし下のStatistaの分析データでわかるように、Mac製品ラインナップのApple全体の収益におけるシェア、つまりApple全体の経済的関連性は薄れつつあります。iMacはスティーブ・ジョブズによるAppleの復活を世界中で印象づける製品となりましたが、その後のiPod、iPhone、iPadの3種類がAppleの中心的存在となり、それらがAppleを世界で最も価値がある会社へと変貌させたのは事実です。ウォールストリートの目には、今やiPhoneこそがAppleの価値を定義しているとされていて、もうMacは遠い過去の記憶でしかありません。

当ブログでもお伝えした通り、先週、AppleはiMacの内部仕様のアップデートを行いました。

Appleは、アップデートされたiMacを「美しいモンスター」と表現していますが、いささかAppleファンをからかっているような感じも見受けられます。デザインの変更も一切なかったことから、目立った発表も行われませんでした。

2000年にはAppleの収益の86%を占めたMacシリーズですが、18年後の2018年にはわずか9.6%にダウンしてしまいました。この数字を見るだけでも、Appleが近年iMacをはじめ、Macシリーズのアップデートに力を入れておらず、遅れてきている理由がわかるというものです。

Appleは2016年に、MacBook Proの大きなデザインの変化をもたらしましたが、Appleはその際に「プロ」ユーザが本当に欲しい機能ではなく、単に「薄さ」を焦点に絞ったことで所謂「地獄」を呼び戻した、と考えるファンもいます。特に、USB-Aコネクタを廃止しUSB-Cコネクタのみにされ、複数種類発売されたドングルのような外部接続アダプタも、実際に少なくない「プロ」ユーザの怒りを買ったといわれています。

去年の4月、Appleの経営陣のうちの数名がインタビューに応じ、2019年まで新しいモジュラー式Mac Proは登場しないことを明らかにしていましたが、もし2019年中に発売されるのだとしたら、6月3日のWWDC2019基調講演辺りで発表され、実際には今年の第四四半期あたりに登場するのかもしれません。

ただ、これまでのApple(及び前身のApple Computer)の歴史には、Mac(またはMacintosh)の存在は絶対に欠かせません。AppleがAppleの歴史を存続させたいと考えるのであれば、何かMacに更に重要な或いは別の意味を持たせるという選択をするかもしれません。もしこのまま進めば、世界のパーソナルコンピュータ市場自体も縮小していきますし、Macのシェアも小さくなっていくのは明らかだからです。

Macintoshとスティーブ・ジョブズ

更に、Apple製品にこだわるプロコミュニティも、主張が激しく声高に叫ぶ人達が多く、それがAppleの頭痛の種になっているともいえます。そんなわけで、Appleは公式にMacのハイエンドモデルをいきなり断ち切ることはしないものと思われますが、古いPCファン達もいずれは最終的に日没を迎えると思われるので、Appleはそれを待っていると思われ、それまで当分の間それらのオールドファン達と一緒に「遊ぶ」ことを忘れないでしょう。なんといっても、Apple Computerの共同創業者のスティーブ・ジョブズやスティーブ・ウォズニアック(Steve Wozniak)はかつてホームブリュー・コンピュータ・クラブというまだパーソナルコンピュータがない時代に様々な部品を集めてきて組み立て、コマンドを実行して楽しむという超マニアックでコアで最先端なオタクの集まりの出身であったわけですから。

iMac G3とスティーブ・ジョブズ

しかしAppleは2011年にスティーブ・ジョブズが逝去した後、イノベーションを起こせなくなったと多くのファンや報道関係者から揶揄されているのも事実です。2013年のWWDCで、スティーブ・ジョブズの子飼いでAppleのSVP(上級副社長)に登り詰めたフィル・シラー(Phil Schiller)氏が、あの弁当箱とも呼ばれるMac Proのデザインを披露しつつ、かなり砕けた言い方で「もうこれ以上イノベーションできないよ、マジで(Can’t innovate anymore, my ass!という言い方ですが、my assは本来は「うそつけ!」「まさか!」「マジで!?」的な意味なのですが、ここでがっつりはまる訳が思いつきませんので、とりあえずマジでとしておきました)」と言い放って、このWWDC基調講演で最大の拍手喝采をさらったのは記憶に新しいところです。

しかし、この既に「これ以上イノベーションできない」といわれたMac Proも時代遅れとなってしまった6年後の今、「プロ」なMacファン達はまだ新しいMac Proを楽しみにしています。ちなみにAppleはあのMac Proのあと、プロのファンの人達をなだめるためにiMac Proをリリースしています。専用のブラックキーボードやトラックパッド、Magic Mouse 2も用意したのですが、現在はあまりに売れなかったのか単独で販売するようになりました(私もMacBook Pro スペースグレイにあわせてMagic Mouse 2のブラックを買いました。。笑)。

今年6月3日から7日まで開催されるWWDC19の、最初に行われる基調講演で、前出のフィル・シラーSVPがまた登壇し、モジュール組立式の新型「Mac Pro」を発表することで、今度は「プロ」なAppleファンコミュニティの「ケツ」を蹴り上げ(kick the ass)てくるのではないかという期待も淡く持ちたいと思います。そう、Appleの伝家の宝刀「Mac」の最強バージョンで。。

もちろん、ここの読者も殆どがAppleのコアなファンだと思います。私も同じ気持ちで、Macにはなくなってほしくないです。私にとっては仕事にも必須のツールですし、いくらiPhoneやiPadが進化しても、Macの代わりにはならないと思っていますから。。

記事は以上です。

(記事情報元:Patently Apple

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