Appleのデスクトップコンピュータ、Macで最も快適なウェブブラウジングを体験したいなら、やはりApple標準ブラウザのSafariを選ぶのがいいようです。
Appleは先月初めに、WWDC17(世界開発者会議 2017)の基調講演でSafariの次世代バージョン、Safari 11を「世界最速のデスクトップコンピュータ用ブラウザ」とし、秋にリリースされるmacOS High Sierraに入れることを発表しました。そして実際にmacOS High Sierraベータ版に入っているSafariをスピードテストで比較した結果、このSafari 11はかなり人々の期待通りに仕上がっているようです。
ブラウザの市場シェアでは圧倒的にChromeがトップ、Safariは2位に
W3Counterが発表した最新のデータによれば、Safariは現在世界で2番目の人気を誇るデスクトップ用ブラウザで、その市場シェアは13.5%です。ただし1位のGoogle Chromeブラウザのシェアは62.4%となっており、大きく水をあけられている形になっています。
ChromeのシェアはSafariよりもかなり多いのですが、それは当然のことながらMac自体のシェアも考慮しなければなりません。そしてシェアが少ないからといってSafariを侮ることもできません。macOS High Sierraのベータ版で、Safari 11の各テストデータの成績は他の競争相手を超えています。競争相手とは、Chrome、Firefox、そしてOperaとなっています。
Safari 11がほぼトップ!各種ブラウザスピートテスト比較の結果
MacWorldが8つの基準でSafari 11の処理スピード、グラフィック表示性能、JavaScriptとHTML5の処理性能を比較したところ、全ての項目で他の全てのブラウザを超越しているとのことです。
Ares-6
Ares-6(主にJavaScript)のスピードテストでは、Safariの速度はOperaの倍になっています。
また以下のJetStream、Kraken、OctaneテストでもOpera、Chrome、Firefoxを圧倒しています。※ちなみにこれらのテストは全てJavaScriptの処理性能です。
JetStream
Kraken
Octane
MotionMark
更に、MotionMarkのスピードテストでも、Safari 11はやはりトップになっています。MotionMarkではブラウザの動画処理性能と速度が測定されていて、Webアプリユーザのインタラクティブ性能が重視されています。
Speedometer
PeaceKeeper
WebXRPT
ちなみにSafari 11がトップに立てなかったのはWebXPRTの項目テストで、このスピードテストはHTML5の処理性能が測定されているのですが、Safari 11はそこで2位に甘んじています。
Safari 11はベータ版で既にかなり期待通りの仕上がりに
いずれにせよ、Safari 11はまだベータ版とはいえほぼ全てのスピードテスト項目でトップに立ったことになり、AppleのWWDC17基調講演での「世界最速のデスクトップ用ブラウザ」という宣言は間違っていなかったことになります。正式版までに更にHTML5の処理速度の調整が行われるかもしれません。
記事は以上です。
(記事情報元:Cult of Mac)