MacRumorsの9月15日の報道によると、M6搭載Mac miniのGeekbench 7初スコアはシングル4,071・マルチ22,783でした。36コアM5 Ultra搭載Mac Studioは3,774・52,516で、9月22日の発売を前に、軽い処理の速さと多数のコアを使う処理の速さという計測方法の違いによって首位が入れ替わっているのが特徴的です。ただしいずれも発売前の未検証の投稿ですので、100%正確とはいえませんが。
M5比27%、M4比40%
報道の比較値から計算すると、M6はM5のシングル3,641に対して4,071÷3,641−1で11.8%増、マルチ17,948に対して22,783÷17,948−1で26.9%増。Snapdragon X2 Elite Extremeのシングル3,396に対しては19.9%高く、今回の結果ではM5 Maxの3,731も上回りました。
ただし、ここでのM5は14インチMacBook Proの平均値で、Mac mini同士の比較ではありません。Appleの発表資料にある「CPU性能40%向上」は、脚注で10コアCPUのM4搭載Mac miniとの比較と明記されています。報道に並ぶM4のマルチ15,477を使えばM6の伸びは47.2%ですが、Appleの試験とGeekbenchでは条件が異なります。比較相手と測定方法を揃えないと正確な比較にはなりませんのでご注意を。報道は、あくまで参考程度にした方がよいかと思われます。
M5 Ultraはコア数以上の伸び
M5 Ultraの報道値を前世代のM3 Ultraと比べると、シングルは3,774÷2,920−1で29.2%増、マルチは52,516÷39,059−1で34.5%増でした。CPUコア数は32から36へ12.5%増。マルチスコアの比率1.3445をコア数の比率1.125で割ると約1.195になります。コア数だけが増えた場合を基準にしても、約19.5%の伸びが残る計算です。この比率にはコア構成やメモリなどの違いも含まれます。
コア数の増加以上にスコアが伸びているのは、コア単体の性能アップだけではない、別の要因があると思ってよさそうです。コア同士の連携方法の改善など、様々な表に出にくいテクノロジーが採用された結果なのではないかと推測されます。
小龍的にはこう思った
小龍的には、今回いちばん面白いのは性能差より価格差です。M6のMac miniは899ドル(約13.9万円)から、今回測定された36コアM5 UltraのMac Studioは6,799ドル(約105.2万円)からです。価格は7.56倍、マルチスコアは2.31倍。価格をスコアで割った単価はMac Studioが約3.28倍になります。
この割り算が役に立つのはCPU性能だけを考慮に入れた場合で、大きなAIモデルをメモリに載せるというような用途では判断が変わってきます。M5 UltraのMac Studioは最大512GB・帯域1.2TB/s、M6のMac miniは最大32GB・170GB/sなので、容量上限は16倍、帯域は約7.1倍です。これらは各機種の上限仕様で、上記価格の構成に全部付くという意味ではありません。CPUスコアでは2.31倍に見えた違いが、保存せずに一度に扱えるデータの量では16倍まで広がります。メモリの帯域がここまで変わってくると、用途によって価格差の受け止め方も変わりますね。M5 UltraのStudio、そもそも高いですけどね。。
9月22日に発売されるMac miniを選ぶかは、用途次第といえるでしょう。CPUの待ち時間が悩みなら今回のスコアが参考になり、メモリ容量や帯域が足りなくて作業を始められなかったり止まる場合は、やはりUltraを使った上位機Studioの価値が出るといえます。
とはいえ、一般的な利用方法であれば、正直Mac miniでも十分です。
私の4世代前のM2 Pro Mac miniでも十分問題なく動いてくれています。そもそも、サーバ用途にしなければ、殆どがクラウドで動く時代ですしね。私もAIは外部VPSで作動させています。その分、手元には普通にキーボードがついているものであれば、正直MacBook Neoレベルでも十分な環境になってきました。アプリケーションで作っていた成果物も、AIにプロンプトでお願いした方が正確でいいものが出てくる時代ですしね。
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors:M6、MacRumors:M5 Ultra、Apple:Mac mini、Apple:Mac Studio。)
