いよいよ本日、Appleの新型iPhone【iPhone 7】シリーズが発売開始された。
しかしこのiPhone 7は、発売前のリーク情報の段階から既に「何もイノベーションがなく、Appleはもう終わった」と評価されているほど評判が悪かった。確かに外観がiPhone 6/6sシリーズと大きな変化がなく、メジャーバージョンアップには相応しくないと捉えられていたのだ。
ところが9月8日の発表以降、資本市場は「イノベーションは外観だけではない」ということを我々に証明したかのようだ。iPhone 7が販売される前の3日間でAppleの株価は急上昇し、その結果、Appleの市場価値が540億ドル(約5兆5,100億円)も急増したのだ。
今週月曜日の市場でのApple株価は102.68ドルだったが、水曜日の終値は112.64ドルだった。つまりこれでAppleの株価は3日で累計9.5%成長したことになり、市場価値に換算すると約540億ドル(約5兆5100億円)ということになるのだ。
ほぼ小国の国家予算レベルを3日で稼いだことになる、すさまじい数字だ。
実際、現在のAppleの株価は2016年で最高値を記録していて、その市場価値は6,000億ドル(約61兆2,374億円)を超えている。iPhone 7を無条件で褒め称える人はそれほど多くはないように思われるが、Appleのこれほどの市場価値上昇を目の当たりにする限り、この新型iPhoneは業界の予想を大きく超えて消費者に受け入れられる可能性がある。
なお、Appleは既に全世界の公式サイトでの初日での販売分は全て売り切れたことを発表しているが、これはiPhoneの歴史でも初めてのことだ(ただしAppleはiPhone 7の前評判が悪かったことから、製造台数をiPhone 6sよりも抑えている)。
もちろん、Appleだけではなく、実はiPhoneの大部分を販売している電信キャリアも、iPhone 7の販売に力を入れていることも功を奏している。アメリカの4代キャリアの内の2つ、T-MobileとSprintは、iPhone 7の初日の予約販売台数が昨年のiPhone 6sを遥かに凌ぐ量であったことを発表している。
また世界的にiPhone 7のジェットブラックモデルは暫く需給バランスが非常に悪く、手に入りにくくなるだろう。本日香港でどれほどのプレミアがつくのか、注目だ。
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