昨年、AppleはiPhone専用にiOS 12.1.2をリリースしました。これはとても異例なことで、その後同じiOS 12.1.2でもビルドバージョンが異なるものをしれっとリリースするなど、最近のAppleの動きはちょっとおかしくなっているのは、当ブログでもお伝えした通りです。
iOS 12.1.2はiPhone専用のため、iPadではリリースされておらず、記事更新時点ではiPadはiOS 12.1.1が最新バージョンのままです。iPadユーザが、iOS 12.1.2を搭載したiPhoneのiTunes及びiCloudバックアップデータによる復元ができなくなってしまっているのです。
iTunes及びiCloudバックアップは、復元しようとしているデバイスよりもバージョンが高いデバイスからのデータでは復元できないようになっています。もしユーザがそれを実行しようとすると、まずは復元しようとするデバイスのiOSバージョンをアップデートするように警告が出るのです。そうなると、iPhoneはiOS 12.1.2にアップデートできるのに、iPadはiOS 12.1.1までしかアップデートできないため、iPadにはiOS 12.1.2のiPhoneのデータは復元できないということになります。
海外メディアのTechRaderはこの件についてAppleのサポートと連絡を取ったそうですが、やはり上記の通りで、今のところ解決方法がないということです。現在のところ、iPhone及びiPadのiOS 12.1.3がリリースするまでは待つしかありません。現在ではiOS 12.1.3はベータ版しか出ていませんが、iOS 12.1.3正式版は恐らく1月末までにはリリースされると思われます。
新規でiPadを買った人は少し困るかもしれませんが、とりあえずは一から設定しても今はApple IDとiCloudの連携によって、写真などのデータはiCloudにバックアップをとっていればそのままiPadで使えるようになります。サードパーティのアプリケーションのデータバックアップも既に多くのアプリがiCloudに対応しているかと思います。ただ、ホーム画面のアイコンの配置などは一からやり直さなければいけなくなるのが、アプリが多い人にとってはちょっと面倒なところです。
いずれにせよ、ともかくiPhone/iPad共通の次のバージョン、iOS 12.1.3の登場を待つしかなさそうです。正直この問題が起こることはApple内部の人間であれば誰が考えてもわかりそうなものなのですが、Appleとしては会社としてもこの辺りを考慮に入れてなおもiPhoneのみのiOS 12.1.2アップデートを断行したのでしょうか、、なんだか最近のAppleの動きには少々不安を感じます。株価にも不安を感じますけども。。笑
記事は以上です。
(記事情報元:TechRader)