当ブログでもお伝えした通り、iOS 12.1.2はこれまでにない非常に特殊なiOSバージョンとなっています。
まず、日本時間2018年12月18日未明にAppleはiOS 12.1.2をリリースするのですが、このバージョンはiPhone専用となっていて、iPadシリーズやiPod Touchは対象外となっています。その時点で既にほぼ空前の特殊性があります。その名目はiPhone XR、iPhone XS、iPhone XS MaxのeSIMアクティベーションやトルコやその他の国でのモバイルデータ通信ができなくなる問題を修正するというものでしたが、実はその本当の目的は、中国でクアルコムによるiPhone販売差し止め請求を避けるためとみられています。
そしてその3日後の2018年12月21日に、AppleはiOS 12.1.2のバージョンは同じでもビルド番号(ビルドバージョン)が異なるバージョンをリリースします。これもかなり珍しいアップデートです。かつて、iPhone XRのみビルドバージョンを更新するというようなことは行われたことがあります。今回はビルドバージョンが上がったことで何が修正されたのかはよくわかっていません。
さて、そのiOS 12.1.2の12月18日リリースの旧ビルドバージョン16C101から、21日にリリースされた16C104にはアップデートができないと思われていました。海外のメディアでも21日以降に新しくiOS 12.1.2にアップデートした人にのみ適用されると書いてあり、実際にOTAアップデートはできないことを確認していました。下の図のように、iOS 12.1.2ビルド16C101のiPhoneで設定>一般>ソフトウェア・アップデートと進んでも、「iOS 12.1.2 お使いのソフトウェアは最新です。」と表示されてしまいます。
その後、他の方法でiOS 12.1.2のビルド16C101をビルド16C104にアップデートする方法がわかりましたのでお知らせします。それはiTunesによるアップデートです(簡単ですみません)。
iOS 12.1.2ビルド16C101にアップデートされたiPhoneを母艦のiTunesに接続すると、アップデートが促されます。そこで【ダウンロードしてアップデート】をクリックします。
あとはいつもの通り、自動的にアップデートされます。中のデータはそのままです。証拠に、私のiPhone XS Max 香港版がiOS 12.1.2のビルド16C101から16C104にアップデートされた記録の画像を貼り付けておきます。
▼こちらがアップデート前のiOS 12.1.2 ビルド 16C101の状態。
▼こちらがアップデート後のiOS 12.1.2 ビルド 16C104の状態。
しかし、何が変わったのか全然わからないのですけど、やはり最新のものを入れておけばセキュリティ的にも安心ですし、お時間がある方はぜひiTunesでアップデートしてみてはいかがでしょうか。
※ただし、私の場合何度も失敗しました。エラーコード-50というのも発生したりして、原因はよくわかりませんでした。。
記事は以上です。