Appleは日本時間本日2020年1月29日未明(午前2時頃)に、iPhone用OS、iOS 13.3.1及びiPad用OS、iPadOS 13.3.1をリリースしました。iOS 13としては通算8個目のバージョンアップです。一つ前のバージョン、iOS/iPadOS 13.3(13.3.0)から1ヶ月と18日経ってのリリースとなり、頻繁なアップデートを繰り返してきたiOS 13のうち、1つ前のiOS 13.3はかなり長い間もったといえます。小数点2桁アップデートのため、バグ修正と改善に重点が置かれています。
iOS 13.3.1 アップデートの内容・修正点、リリースノート
AppleはiOS 13.3.1のアップデートのリリースノートで以下のように記しています。
iOS 13.3.1には、バグ修正と改善が含まれます。このアップデートには以下が含まれます:
- “通信/通話の制限”でスクリーンタイムのパスコードを入力しなくても連絡先を追加できる場合がある問題を修正
- U1超広帯域(UWB)チップによる位置情報サービスの使用を制御するための設定を追加
- iPhone 11またはiPhone 11 Proで撮影したDeep Fusionの写真を編集するときに短時間の遅延が生じる場合がある問題に対処
- “メール”でサーバ上の画像を読み込む”設定が無効になっていてもサーバ上の画像が読み込まれる場合がある問題を解決
- “メール”で取り消す操作のダイアログが繰り返し表示される場合がある問題を修正
- FaceTimeでワイドカメラの代わりに背面のウルトラワイドカメラが使用される場合がある問題に対処
- Wi-Fi経由でプッシュ通知が配信されない場合がある問題を解決
- CarPlayで特定の車両から電話をかけると音声にひずみが生じる場合がある問題に対処
- HomePodのSiriの声にインド英語を追加
Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
iPadOS 13.3.1 アップデートの内容・修正点、リリースノート
AppleはiPadOS 13.3のアップデートのリリースノートで以下のように記しています。
iPadOS 13.3.1には、バグ修正と改善が含まれます。このアップデートには以下が含まれます:
- “通信/通話の制限”でスクリーンタイムのパスコードを入力しなくても連絡先を追加できる場合がある問題を修正
- “メール”でサーバ上の画像を読み込む”設定が無効になっていてもサーバ上の画像が読み込まれる場合がある問題に対処
- “メール”で取り消す操作のダイアログが繰り返し表示される場合がある問題を修正
- Wi-Fi経由でプッシュ通知が配信されない場合がある問題を解決
- HomePodのSiriの声にインド英語を追加
Appleソフトウェア・アップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください:
iOS/iPadOS 13.3.1の主な変更点
最も大きな変更は、
- U1超広帯域(UWB)チップによる位置情報サービスの使用を制御するための設定を追加
といえるでしょう。これまでiPhone 11シリーズに搭載されていたU1(UWB)チップの使用はコントロールできず、常にオンになっている状態でした。プライバシーを重視するAppleとしてはチョンボに近い措置だったといえそうです。
アップデートはOTAで可能
iOS 13.3.1やiPadOS 13.3.1へのアップデートは、端末の設定>一般>ソフトウェアアップデート、或いはiTunesから可能です。なお、アップデートパッケージのサイズは小数点1桁アップデートとしては普通で、iPhone XS MaxでiOS 13.3からアップデートする場合は276.6MB、iPad Pro 10.5インチではiPadOS 13.3からアップデートする場合は180.05MBとなっています。小数点2桁アップデートにしては少々大きめです。
小数点2桁アップデートですが、アップデートにかかる時間はネットワークの環境などによってはかなりかかります。アップデート実行中には作業ができなくなるので、アップデートはやはり時間に余裕を持って行いましょう。また、安定したWi-Fiが入るところで充電をしながら行うのが確実です。一番いいのは寝る前にダウンロードして、その後インストール(アップデート)指示をしておくことですね。
他のOSも一斉アップデート
なお、今回のiOS/iPad OS 13.3.1リリースに伴い、Appleの他のOSも軒並みアップデートしています。
macOS Catalina 10.15.3
以下がAppleによるリリースノートです。MacBook Pro 16インチ Late 2019年モデルのmacOS Catalina 10.15.2からのアップデータは3.42GBもありました。なお、16インチMacBook Pro(2019)のパフォーマンスが改善されています。個人的にはSidecarがもう少し安定してくれることを望んでいますが。。もう少し試してみます。
macOS 10.15.2アップデート
macOS Catalina 10.15.3アップデートを適用すると、Macの安定性、信頼性、およびセキュリティが向上します。このアップデートをすべてのユーザに推奨します。
このアップデートの内容:
- macOSを使用したSDRワークフローで、Pro Display XDRの低位グレイレベルのガンマ処理を最適化
- 16インチMacBook Pro(2019)で、HEVCおよびH.264でエンコードされた4Kビデオをマルチストリームビデオ編集する際のパフォーマンスを改善
このアップデートについて詳しくは、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/kb/HT210642
このアップデートのセキュリティコンテンツについて詳しくは、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/kb/HT201222
watchOS 6.1.2
セキュリティアップデートがメインです。iOS 13.3.1にアップデートすることで、アップデートできるようになります。
tvOS 13.3.1
パフォーマンスと安定性が改善しています。
iOS 12.4.5
旧iOSデバイス用のiOS 12.4.5 ソフトウェア・アップデートもリリースされています。このバージョンでは主にセキュリティアップデートが施されています。
iOS 13.3.1(HomePod)
インド英語に対応しています。
iPhone 11シリーズ用を含む、iOS 13.3.1/iPad 13.3.1オリジナルファームウェアのダウンロードはこちらから
最新の【iPhone 11/iPhone 11 Pro/iPhone 11 Pro Max】用も含め、iOS/iPadOS 13.3.1のファームウェア(OFW)のダウンロードリンクはこちらです(順次アップデート予定)。
基本的にはiOSは最新バージョンにしか復元できないようになっていますが、先にファームウェアをダウンロードしておいて複数台をアップデートする、或いは一つ前のiOSでSHSHが発行されているバージョンへのダウングレードやバージョン維持復元の用途でお使いいただけると思います。
記事は以上です。