Appleは日本時間本日2019年3月26日未明(午前2時頃)に、モバイルデバイス用OS、iOS 12.2正式版をリリースしました。iOS 12としては通算8個目のバージョンアップです。一つ前のバージョン、iOS 12.1.4が2月8日にリリースされてから約1ヶ月半ぶりのアップデートとなりました。iOS 12.1.4はかなり長く持ったバージョンといえるかと思います。
iOS 12.2アップデートの内容・修正点、リリースノート
AppleはiOS 12.2のアップデートのリリースノートでは以下を記しています。
iOS 12.2には、4つの新しいアニ文字が追加されました。このアップデートにはバグの修正および改善も含まれます。
アニ文字
- iPhone X以降、iPad Pro 12.9インチ(第3世代)、およびiPad Pro 11インチに、4つの新しいアニ文字(フクロウ、イノシシ、キリン、サメ)を追加。
AirPlay
- コントロールセンターおよびロック画面に専用のTVコントロールを追加し、素早くTVコントロールにアクセスが可能。
- ビデオ用AirPlayマルチタスク機能によりその他のAppを閲覧可能。また、AirPlayを中断せずにデバイス上の短い形式のオーディオ/ビデオファイルを再生可能。
- AirPlay先をコンテンツ内容に応じてグループ化し、再生先のデバイスをより速く見つけることが可能。
Apple Pay
- Apple Pay Cashの利用者は、Visaデビットカードを使用して銀行口座に送金が可能。
- Wallet Appで、カードの下にクレジットおよびデビットカードの最近の利用履歴を表示。
スクリーンタイム
- 休止時間のスケジュールを曜日別に設定可能。
- 新しい切り替え方法により、簡単にAppの制限を一時的にオンまたはオフにすることが可能。
Safari
- パスワードの自動入力機能により認証情報を入力したあと、Webサイトに自動的にサインイン可能。
- 暗号化されていないWebページを読み込んだときに警告を表示。
- ユーザ識別のためのフィンガープリントとして利用されるのを防ぐため、トラッキング停止要求(Do Not Truck)機能への対応を削除。インテリジェントトラッキング防止機能により、デフォルトでサイト越えのトラッキングを防止。
- スマート検索フィールドの検索語句を検索候補の横の矢印アイコンをタップして変更可能。
Apple Music
- “見つける”タブで、1つのページにエディターからのハイライト情報をより多く表示し、新しい音楽やプレイリストを見つけることが可能。
AirPods
- 新しいAirPods(第2世代)に対応。
このアップデートには以下の改善およびバグの修正も含まれます:
- “マップ”で、アメリカ、イギリス、インドの空気質指数に対応。
- “設定”に、デバイスの保証期間の有効期限に関する情報を追加。
- iPhone 8以降、iPad Pro 12.9インチ(第3世代)、またはiPad Pro 11インチで、AT&Tの5G Evolutionネットワークの通信圏内にいることを示す“5G E”アイコンを表示。
- “メッセージ”で、オーディオ録音の品質を改善。
- iOS上のApple TV Remoteの安定性およびパフォーマンスを改善。
- 不在着信が通知センターに表示されない場合があった問題を修正。
- 必要がないにもかかわらず、“設定”に操作を促すバッジが表示されることがあった問題に対処。
- “設定”>“一般”>“iPhoneストレージ”で、サイズの大きなApp、システムのカテゴリー、およびその他のカテゴリーがストレージのバー表示で正しく表示されないことがあった問題に対処。
- “ボイスメモ”で、車のBluetoothデバイスに接続すると自動的に録音が再生されてしまうことがあった問題を修正。
- “ボイスメモ”で、一時的に録音の名称変更ができない場合があった問題を解決。
このアップデートのセキュリティコンテンツについては、次のWebサイトをご覧ください:
アニ文字を4つ追加!?
アップデートはOTAで可能
iOS 12.2へのアップデートは、iOS端末の設定>一般>ソフトウェアアップデート、或いはiTunesから可能です。なお、アップデートパッケージのサイズは大きさは小数点1桁アップデートとしては標準で、iPhone XS MaxでiOS 12.1.4からアップデートする場合は840.4MBとなっています。
さすがに小数点1桁アップデートなので、アップデート自体にもかなり時間がかかります。時間に余裕を持って行いましょう。30分、或いはそれ以上見ておいた方がいいと思います。寝る前にダウンロード、インストール(アップデート)指示をやっておくのがいいかもしれません。
恐らく、ゼロデイ脆弱性もパッチ済
当ブログで3月22日にお伝えしたSafariのゼロデイ脆弱性も、もしかしたらパッチで修正されているかもしれません。もう少し経って、Appleのセキュリティアップデートのリリースノートが更新されれば判明するのですが。
iPhone XSシリーズ/iPhone XR用を含む、iOS 12.2オリジナルファームウェアのダウンロードはこちらから
最新の【iPhone XS/iPhone XS Max/iPhone XR】用も含め、iOS 12.2のファームウェア(OFW)のダウンロードリンクはこちらです(順次アップデート予定)。
基本的にはiOSは最新バージョンにしか復元できないようになっていますが、先にファームウェアをダウンロードしておいて複数台をアップデートする、或いは一つ前のiOSでSHSHが発行されているバージョンへのダウングレードやバージョン維持復元の用途でお使いいただけると思います。
記事は以上です。