Appleは1週間前の日本時間2023年3月28日未明、iPhone向けの最新OS(システムソフトウェア)【iOS 16.4】及びiPad向けの【iPadOS 16.4】の提供を開始しました。このiOS 16.4は2032年2月14日にリリースされたiOS 16.3.1から約1ヶ月と10日ほどでリリースされ、小数点1桁アップデートですが、大きな機能追加としては絵文字が21個増えたくらいで、あとは細かい追加となり、バグの修正がメインとなっています。
AppleはiOS 16.4/iPadOS 16.4と同時に、Mac用の最新OS【macOS Ventura 13.3】もリリースしています。更にApple Watch用OS【watchOS 9.4】やAppleTV用のOS【tvOS 16.4】もリリースされています。
iOS 16.3 アップデート内容
iOS 16.4アップデートの変更点について、Appleはリリースノートで以下のように記述しています。
このアップデートには、以下の機能強化とバグ修正が含まれます:
- 絵文字キーボードで、動物、手のジェスチャー、物などの21個の新しい絵文字を使用可能
- ホーム画面に追加したWeb Appの通知
- セルラー通話で“声を分離”を使用して、自分の声を優先し、周囲のノイズを遮断することが可能
- “写真”の“重複項目”アルバムで、iCloud共有写真ライブラリ内の重複する写真やビデオの検出にも対応
- VoiceOverが天気Appの地図に対応
- 光の点滅やストロボ効果がビデオで検知された場合に、表示を自動的に暗くするアクセシビリティ設定を追加
- お子様用の“コミュニケーションの安全性”で、お子様がヌードを含む写真を送受信したときに警告する機能を親/保護者が設定可能
- お子様からの承認と購入のリクエストが親/保護者のデバイスに表示されないことがある問題を修正
- Matterと互換性のあるサーモスタットをApple Homeとペアリングしたときに、サーモスタットが反応しなくなる可能性がある問題に対応
- iPhone 14とiPhone 14 Proモデルでの衝突事故検出の最適化
一部の機能は、地域やAppleデバイスによっては使用できない場合があります。Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、次のWebサイトをご覧ください:
毎度ながら、小数点1桁アップデートにしては寂しい限りの内容ですよね。まあそれだけ、もうiOSはハードウェアに対して完成されたOSになっているともいえますが。。
iPadOS 16.4アップデート内容
iPadOS 16.4アップデートの変更点について、Appleはリリースノートで以下のように記述しています。
このアップデートには、以下の機能強化とバグ修正が含まれます:
- 絵文字キーボードで、動物、手のジェスチャー、物などの21の新しい絵文字を使用可能
- 11インチiPad Pro(第4世代)および12.9インチiPad Pro(第6世代)の“メモ”または対応しているAppで、書く前にあらゆる角度での筆跡をプレビューできるように、Apple Pencilのポイント機能に傾斜角と方位角の対応を追加
- ホーム画面に追加したWeb Appの通知
- “写真”の“重複項目”アルバムで、iCloud共有写真ライブラリ内の重複する写真やビデオの検出にも対応
- VoiceOverが天気Appの地図に対応
- 光の点滅やストロボ効果がビデオで検知された場合に、表示を自動的に暗くするアクセシビリティ設定を追加
- お子様用の“コミュニケーションの安全性”で、お子様がヌードを含む写真を送受信したときに警告する機能を親/保護者が設定可能
- メモAppで描画中や手書き中に発生する可能性があるApple Pencilの反応に関する問題を修正
- お子様からの承認と購入のリクエストが親/保護者のデバイスに表示されないことがある問題を修正
- Matterと互換性のあるサーモスタットをApple Homeとペアリングしたときに、サーモスタットが反応しなくなる可能性がある問題に対応
一部の機能は、地域やAppleデバイスによっては使用できない場合があります。Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、次のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222
iOS 16.4とほぼ同様のアップデート内容となりますが、機種が限られているもののApple Pencilに関する機能が追加されているのが唯一iPadOSらしいアップデート項目となります。
macOS Ventura 13.3 アップデート内容
同時にリリースされたmacOS 13.3 Venturaアップデートの変更点について、Appleはリリースノートで以下のように記述しています。
このアップデートには、新しい絵文字に加え、Macでのその他の機能向上、バグ修正、およびセキュリティアップデートが含まれます。
•絵文字キーボードで、動物、手のジェスチャー、物などの21個の新しい絵文字を使用可能
•フリーボードの“背景を削除”オプションで、イメージの被写体を自動的に分離することが可能
•“写真”の“重複項目”アルバムで、iCloud共有写真ライブラリ内の重複する写真やビデオの検出にも対応
•お子様用の“コミュニケーションの安全性”で、お子様がヌードを含む写真を送受信したときに警告する機能を親/保護者が設定可能
•グジャラート語、パンジャブ語、およびウルドゥ語用のキーボードで表記変換に対応
•チョクトー語、チカソー語、アカン語、ハウサ語、およびヨルバ語用の新しいキーボードレイアウトを追加
•光の点滅やストロボ効果がビデオで検知された場合に、表示を自動的に暗くするアクセシビリティ設定を追加
•VoiceOverが天気Appの地図に対応
•トラックパッドジェスチャが反応しなくなることがある問題を解決
•お子様からの承認と購入のリクエストが親/保護者のデバイスに表示されないことがある問題を修正
•Finderの使用後にVoiceOverが反応しなくなることがある問題に対応
一部の機能は、地域やAppleデバイスによっては使用できません。
このアップデートのセキュリティコンテンツについて詳しくは、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222
macOS 13.3のアップデート内容も、ほぼiOSとiPadOS 16.4と変わらないものとなっていますね。変わり種として、どのくらい需要があるかわかりませんが、多くの世界の言語に対してキーボードで表記変換に対応したり、キーボードレイアウトを足しているのが面白いと思いました。特にチョクトー語、チカソー語、アカン語、ハウサ語、およびヨルバ語というのは殆ど聞いたことがないので調べてみたら、アメリカ先住民族の言葉のようです。調査を進めたか、どこかを買収した可能性がありますね。
watchOS 9.4 アップデート内容
同時にリリースされたwatchOS 9.4アップデートの変更点について、Appleはリリースノートで以下のように記述しています。
watchOS 9.4にはApple Watchの機能改善が含まれ、このバージョンでは新たな地域で機能が使用できるようになります。
- 睡眠中の意図しない目覚ましアラームの取り消しを防止するために、“カバーして消音”ジェスチャを無効化
- 周期記録の過去に遡った排卵の推定と周期の偏差の通知が、モルドバとウクライナに対応
- “心房細動履歴”が、コロンビア、マレーシア、モルドバ、タイ、およびウクライナで使用可能
Appleソフトウェアアップデートのセキュリティコンテンツについては、以下のWebサイトをご覧ください: https://support.apple.com/ja-jp/HT201222
【睡眠中の意図しない目覚ましアラームの取り消しを防止するために、“カバーして消音”ジェスチャを無効化】は私は使ったことがなかったのですが、恐らくクレームがあったのでしょうね。ちょっと考えればもともとこの機能はいらないのがわかると思うんですが、迷走を感じますね。
2つの機能がウクライナ対応というのも興味深いですが、中国に早く対応してほしいものです。
tvOS 16.4アップデート内容
Appleは同時に、AppleTV用OS、【tvOS 16.4】もリリースしています。変更点については、バグ修正と機能改善のみのようです。
最新ハードウェアiPhone 14シリーズ用を含む、iOS/iPadOS 16.3等のオリジナルファームウェアのダウンロードはこちらから
最新の【iPhone 14/iPhone 14 Plus/iPhone 14 Pro/iPhone 14 Pro Max】用も含め、iOS/iPadOS 16.3等のファームウェア(OFW)のダウンロードリンクはこちらです(順次アップデート予定)。
基本的にはiOS等AppleのOSは最新バージョンにしか復元できないようになっていますが、先にファームウェアをダウンロードしておいて複数台をアップデートする、或いは一つ前のiOSでSHSHが発行されているバージョンへのダウングレードやバージョン維持復元の用途でお使いいただけます。
記事は以上です。