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【Apple初の2nm】M6チップの何がすごいのか。Neural Engineを2基積むという新機軸と、中国から見た「2nm」という数字

チップのダイの中で、2つの同じ領域が並んで光っている接写(イメージ)

新型Mac miniと一緒に、静かにとんでもないものが出てきました。【M6】チップです。Appleとして初めて2nm世代の製造プロセスで作られたチップで、しかもNeural Engineを2基積むという初めての構成を採っています。派手なイベントもなくプレスリリースの中で登場しましたが、半導体の節目としてはここ数年で最大級の話です。順に見ていきます。
チップのダイの中で、2つの同じ領域が並んで光っている接写(イメージ)

ダイの中で並んで光る2つの領域。Neural Engine 2基のイメージです。

M6の中身の整理

Neural Engine 2基が意味するもの

今回の目玉は、プロセスの微細化そのものより「AIの計算器官を2つ積んだ」ことだと思います。

CPUやGPUのコア数はこれまでも毎年増えてきましたが、Neural Engineは長らく「16コア1基」が定位置でした。それを倍にした。折しもiOS 27の刷新Siriはサーバー容量が足りず順番待ち制で始まる状況です。Appleの答えは明白で、できる限りの処理を端末側に降ろしたい。クラウドのAIは金がかかり、行列ができ、プライバシーの説明も難しい。端末のAI性能を上げるほど、この三重苦が軽くなります。M6世代のMacやiPhoneが1〜2年かけて行き渡ると、Siri AIの「行列」も短くなっていくはずです。

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チップ世代の混乱も、これで一段落が見える

先日、「iMacが最初のM6搭載機になる可能性」と書きましたが、蓋を開ければ初のM6はMac miniでした。訂正しておきます。これでApple Siliconの当面の絵はこうなります。無印M6はMac miniから始まり年内のiMacへ、上位のM5 Pro/Max/UltraはMac miniとMac Studioと秋のMacBook Proへ。M6のProとMaxは作らず、次はM7へ跳ぶ。「無印は最新世代、上位は一世代待つ」という新しいリズムです。

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中国から見た「2nm」という数字

ここからは中国在住者としての話です。

この「2nm」という数字は、中国のテック業界では単なる性能自慢とは違う響きを持ちます。輸出規制の壁の高さを測る物差しだからです。

中国国内の最先端ファウンドリは、EUV露光装置の禁輸により、旧世代の装置を工夫して使う微細化を強いられてきました。国産チップの量産水準と、TSMCの2nmとの間には、依然として数世代分の開きがあります。Appleが2nmを消費者向けの899ドルの箱に載せて出荷し始めたという事実は、その開きを誰の目にも見える形にしました。

一方で、中国側もただ見ているわけではありません。設計やパッケージング、そしてメモリでは猛追が続いており、AppleがCXMTの中国製メモリをテストするところまで来ているのは先日書いたとおりです。ロジック半導体の最先端では差が開いたまま、メモリでは肉薄する。この非対称が、いまの半導体戦争の実際の姿です。

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2nmの初物を899ドルで試せる

歴代のApple Siliconの初物は、M1がMacBook Airで、M4がiPad Proでした。今回の2nm初物はMac miniです。最先端プロセスの1号機としては、史上いちばん安い入口かもしれません。人柱上等という方には、なかなか面白い買い物だと思います。私もそろそろM2 Pro Mac miniをM6モデルに買い換えようかな。。とも思ったのですが、M2 Proで何も不自由していないので暫くは買い換えないつもりです。

記事は以上です。

(記事情報元:MacRumors

※記事中の画像はイメージです。

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