Appleが2026年のハードウェア出荷計画を絞り込んでいるようです。原因は【メモリ(DRAM)不足】。Apple系アナリストとして知られるMing-Chi Kuo(郭明錤)氏が指摘したもので、Mac StudioやMac mini、MacBook Airには既に影響が出ており、9月に登場するとみられるiPhone 18 Proシリーズにも及ぶ見込みだとしています。
既に影響が出ているのはMac Studio、Mac mini、MacBook Air
Kuo氏によると、メモリの調達難で既に出荷計画が絞られているのが、Mac Studio、Mac mini、MacBook Airの3機種です。いずれも比較的多くのメモリを積む、あるいは数が出る機種ですね。
そしてこれから出てくる製品、具体的には【iPhone 18 Pro】【iPhone 18 Pro Max】、そして折りたたみ機とされる【iPhone Ultra】についても、初期出荷が限られた数量になる見通しとのことです。
なぜメモリが手に入らないのか
理由は身も蓋もない話で、メモリメーカーがAI向けデータセンターの契約を優先しているからです。利益率が段違いなんですね。
同じ製造ラインを回すなら、儲かる方に回すのが当然といえば当然です。その結果、スマートフォンやパソコンといった消費者向け機器に回ってくる分が削られていると。AIブームのしわ寄せが、こんな形で我々の手元まで降りてくるわけです。
ちなみにKuo氏は、一部で流れていた「TSMCが10億ドル規模の仕掛品を抱え込んでしまった」というような劇的な話については否定的です。AppleとTSMCは緊密に連携していて、プロセッサの生産はメモリの割当量を見ながら3ヶ月前から計画されているため、パッケージング前の在庫が積み上がるような事態にはなっていない、としています。
予約したのに届くのが1月、という事態もあり得る
気になるのは、9月に発表されるであろう新型iPhoneの初期供給です。報道では、予約しても出荷が翌年1月にずれ込む可能性があるとされています。
発売日に手に入れたい方は、例年以上に予約開始の瞬間に張り付く必要がありそうです。毎年これをやっている身としては、正直またかという気持ちもありますが。。今年は本気で構えておいた方がいいかもしれません。
値上げは既に始まっている。9月のiPhoneはどうなるか
そして懐に直接響くのが価格です。Appleは2026年6月時点で、既にMacとiPadを値上げしています。そして9月のiPhoneについても値上げが見込まれています。
メモリは原価に占める割合が大きい部品ですから、調達価格が上がれば製品価格に跳ね返るのは避けられません。しかもAppleは元々、メモリ容量の差で価格差をつけるのが上手い会社です。上位容量のモデルほど値上げ幅が大きくなる、という展開は十分あり得ると思います。
中国で買う場合はどうなるか
ここからは中国在住者としての見方です。
中国本土版のiPhoneは、為替と現地の販売戦略の関係で、日本版より安くなる年と高くなる年があります。今年のように原価が上がる局面では、Appleは市場ごとに値上げ幅を変えてくる可能性が高いと見ています。中国市場は競争が激しく、HUAWEIをはじめとする国産勢が本気で殴り合っている場所なので、ここで大幅に値上げすると一気にシェアを削られます。
実際、2026年第2四半期の中国スマートフォン市場は全体が縮小するなかで、Appleだけが前年同期比24.4%増と伸びています。せっかく掴んだこの流れを、値上げで手放すとは考えにくい。となると、中国本土版は日本版より値上げ幅が抑えられる、という展開もあるかもしれません。一時帰国や出張のついでに買う方は、9月の発表後に価格を見比べてみる価値はありそうです。
なお、そのメモリ不足に対するAppleの一つの答えとして、中国メーカーのメモリを採用するという動きも出てきています。こちらは別記事にまとめました。
| Appleが、中国のメモリメーカー【CXMT(長鑫存儲)】のDRAMを、iPhoneやMacBookに採用できるかテストしているようです。The Wall Street Journalが8月10日に報じました。中国国内で販売する製品向けに、部品供給について初期段階の協議に入っているとのことですが、話はそう単純ではありません。米政府の承認待ちであり、さらに米上院議員団が「使わないと明言しろ」と回答期限を切って迫っています。そもそもCXMTとはどういう会社かCXMT(長鑫存儲、ChangXin Memory Technologies)は、安徽省合肥に本拠を置くDRAMメーカーです。中国... 【禁じ手か、現実解か】Apple、中国製メモリ「CXMT(長鑫存儲)」の採用テストに着手。米上院は8月21日までの回答を要求 - 小龍茶館 |
記事は以上です。
(記事情報元:MacRumors)
※記事中の画像はイメージです。実機や実際の施設の写真ではなく、生成AIで作成したものです。

