3日前、アメリカ合衆国ニューヨークにあるクーパー・ヒューイット・スミソニアン国立デザイン博物館(Cooper Hewitt, Smithsonian Design Museum)が2017 ナショナル・デザイン・アウォード(National Design Award、国家デザイン大賞)の受賞者を発表した。11のジャンル(分野)で卓越し、イノベーティブなデザインをした人達やチームが表彰されている。
このナショナル・デザイン・アウォードは20年近い歴史を持ち、その間にデザインは歴史的な変革を経ており、その”デザイン”の定義の内には、インタラクティブデザインやコンシューマーテクノロジーも含まれている。
そして2017 ナショナル・デザイン・アウォードで生涯功労賞(LIFETIME ACHIEVEMENT)受賞者としてトップバッターで紹介されているのが、あのAppleの初代デザイン責任者だったドイツ出身の著名なデザイナー、ハルトムット・エスリンガー(Hartmut Esslinger)氏だ。エスリンガー氏はフロッグデザインの創業者でもあり、1982年にスティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)と初めて出会った後、Apple(当時はApple Computer)と提携を始めた。
エスリンガー氏はApple II cに”スノーホワイト・デザイン言語(Snow White design language)”をもたらした。エスリンガー氏とフロッグデザインは、若く活力に満ち溢れたデザイン言語を用いて、世界のAppleに対する、ひいてはパーソナルコンピュータのデザインそのものに対する偏見を変えた。”スノーホワイト”のひな形となったApple IIcはリリース後、1週間で5000台を販売し、≪TIMES≫誌に「1984年の年度代表デザイン」と評された。
エスリンガー氏は1930年以来アメリカで最も影響力があった工業デザイナーとして評価されており、「ハイテクデザイン分野のトップのスーパースター」と評されている。
受賞サイトでは、エスリンガー氏の代表的なデザインは以下のように紹介されており、Apple製品は”Baby Mac”が紹介されている。
授賞式典は10月19日(木)、クーパー・ヒューイット・スミソニアン国立デザイン博物館のアーサー・ロス(Arthur Ross)バルコニーとガーデンで盛大な晩餐会と共に行われる予定だ。
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