これは恐らくハッカークラスタの中ではかなり大きい情報で、脱獄業界にとっても大きなニュースかもしれない。
AppleのLightningコネクタは、Appleの比較的新しいiPhone、iPad、iPod Touchに用いられているコネクタだが、このLightningコネクタがハッカーグループによってクラックされた。では、これが脱獄ハッカーにとってはどのような意味を持つのだろうか?
有名な脱獄ハッカー@i0n1cがLightningのハック紹介ページをツイート
実は世界的に著名なiOS脱獄ハッカー@i0n1c(Stefan Esser)が、2月14日にTwitter上にハッカーグループのブログリンクを公開し、このハッカーグループがLightningコネクタをクラックしたことを紹介した。
Because it is posted on a public blog I can tell you that Apple Lightning has been broken. http://t.co/XsB0acQ9zr
— Stefan Esser (@i0n1c) 2015, 2月 14
このツイートのリンク先はRamtin Aminというフランスのブログ記事となっており、このブログ記事ではLightningをクラックするための膨大な手順が仔細にわたって紹介されている。
Lightningコネクタのクラックは、iOS脱獄につながるか?
さてそれでは、iOS脱獄の話題に戻ろう。有名なiOS脱獄ハッカーから上記のブログが紹介されたということは、LightningコネクタのクラックがiOS脱獄に全く関係ないわけがない。
Lightningがクラックされた、ということは、ハッカーがLightningを経由してシリアル番号のコアにアクセスできるようになったことを意味する。以前の30ピンコネクタが採用されていた古いデバイスで行っていたように。もちろんこれだけでは直接AppleのiOSデバイスを脱獄できるようになるものではない。それができるようになったことで、ハッカーたちはより簡単に内部のコアのバグを調べたり試したりすることができるようになり、またiBootに関するセキュリティホールを利用することも更に容易になるということだ。
今後のiOS脱獄のためには明るいニュース
記事投稿現在最新のiOS8.1.3は脱獄できないが、iOS8.1.2までの脱獄ツールをリリースしていた中国の脱獄ハッカーグループ、TaiG(太極)チームやPangu(盤古)チーム達は違う方法を探るしかなさそうだ。
Lightningのシリアル番号を利用したアクセスは、将来の脱獄に役立つセキュリティホールを探したりexploitを作り出すのが従来より容易になるということで、今後も新しいiOSバージョンの脱獄ツールのリリースの可能性が高まったということだ。
画蛇添足
我々脱獄犯にとってはかなり明るいニュースかもしれない。
ただこのLightningクラックの仕組みを利用することで、本当の意味でのクラッキングなど他の悪いことが行われなければいいのだが、、
中国では恐らく簡単に行われるような気がして心配だ。
記事は以上。