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できれば香港版か日本版を!中国大陸版SIMフリーiPhone6/6 Plusには制限あり

10月17日にようやく中国大陸でもiPhone6/6 Plusの販売が開始された。
Apple StoreやApple認定リテールショップで扱っているほか、中国三大キャリアも扱いを開始している。

ところで中国大陸版iPhoneはSIMフリーであるものの、これまで他の国や地域のSIMフリーに比べて様々な制限があり、今回のiPhone6/6 Plusも実はそのようだ。既に使ってみたユーザから以下のような現象が報告されているので、中国大陸版を買う人は要注意だ。

中国大陸版iPhone6/6 PlusではFaceTime Audioが使えない

FaceTime AudioはFaceTimeの音声版といったところで、SIMの電波がなくてもWi-Fiがあれば通話ができてしまう。これを嫌った中国のキャリアが伺いを立てて、どうやら中国大陸版iPhone6/6 PlusではこのFaceTime Audioを使えなくしているようだ。これは非常に大きなマイナスだ。

中国三大キャリア版のiPhone6/6 Plusはそれぞれ制限あり

中国移動(チャイナモバイル、China Mobile)版

三大キャリアのうち最大の中国移動(チャイナモバイル、China Mobile)版のみ、iPhone6/6 Plusの特別なモデル番号が出ていることは当ブログでも紹介したとおり。
このモデルでは現在のところ中国移動の4G(TD-LTE)と3G(TD-SCDMA)しか使えないようで、他の2つのキャリアの4G LTEは掴まないという報告がある。

中国聯通(チャイナユニコム、China Unicom)版

中国電信の4G(TD-LTE)と3G(CDMA2000)は掴まないという報告が出ている。中国移動の4G(TD-LTE)と3G(TD-SCDMA)はOKのようだ。

中国電信(チャイナテレコム、China Telecom)版

中国移動の4G(TD-LTE)と3G(TD-SCDMA)と、中国聯通の4G(FDD-LTE)は掴まないという報告がある。

結論:SIMフリーiPhone6/6 Plusは中国大陸版は避け、日本版か香港版を買うべし

ということで、結論としてはキャリア版の殆どが中国の他のキャリアで満足に使えないほか、どれもFaceTime Audioが使えないのはマイナスだ。
しかも中国大陸版は中国で作っているのにもかかわらず中国の重い増値税(17%、いったん輸出して還付分があるため少し軽減されている)が載っているため、他のところよりも高い値段が設定されている。もちろん中国にこれからも長くいることが決定している人はキャリアとの2年縛りの経由で買うという手もあるが、、
いずれにせよ、機能やSIMフリー度を重視する人にとってベストは日本版SIMフリーか香港版を買うことだ。
日本版は世界で一番安いが、カメラのシャッター音が異常に大きいので要注意。香港版はカメラのシャッター音はオフにできるが現在も入手困難で、販売当初ほどではないもののプレミアがついたままだ。
ただし、中国国内に長く住む人は保障関係は中国大陸版の方がすぐにApple Storeが応じてくれるので楽といえば楽ではある。

画蛇添足:やはり中国版は国内ロックがあった

日本のiPadと同じように、”中国国内だけロック”がかかっているのはこれまで通り。ただ、今後キャリアアップデートや脱獄アプリによって解消される可能性もある。iPhone5sでも同じようなことがあっただけに、中国国内でもやはり香港版が人気のようだ。

もしかしたら中国で販売が遅れたのも、FaceTime Audioにこのような制限を課さないとネットワーク許可が下りないようにキャリアが政府関連機関やAppleに働きかけた可能性があり、Appleはそれに対応していた可能性もある。面倒な国だな、、と思うが、日本だってシャッター音をわざわざ消せないようにするなど、Appleも特別対応をしている。

しかしiPhone6/6 Plusのシャッター音は本当に異常に大きい。
寝ているネコを撮っていてもびっくりして起こしてしまうほどだ。スピーカー部分を指で覆うようにして撮るしかないが、なんだかなあ。

記事は以上。

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