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天国と地獄!完全に百度に占拠された私のiPhone6 Plusの入力環境

iPhone6 Plusの日本語入力に常に不満を抱えていた

AppleのiPhone6 Plusをメインに変えてからはや3週間ほどが経とうとしている。
最初はでかくて重いなあと感じていたが、慣れというのは恐ろしいもので、今や全然問題ない。
iPhone6 Plusの解像度対応アプリがまだ少なくらくらくホン状態だったが、最近はようやく少しずつ対応アプリも増えてきた。

さて、そんな中で一番大事なのが文字入力だ。

iPhone6 Plusに標準で入っているiOS8のキーボードは、何だか動きがトロくさくてやってられない。
そんな時、ATOK for iOSが登場したのだ。

ATOK for iOSにはほとほとがっかり

私はPC-98のMS-DOS時代からほぼ一貫してATOKを使っていたため、ATOK for iOSの完成度に非常に期待していた。
しかしその期待は悪い意味で裏切られ、iPhone6 Plusで使う上で以下の問題があった。

・非常に動きが遅く、私のフリック入力速度に追いつかない。
・一日数十回、落ちて次のIMEにいってしまう(私の場合、中国語IME)。
・アプリを再起動しないと入力できないようになることが頻発。
・1日に3~4回はiPhone6 Plusを再起動しないと全く入力できなくなる問題も発生。

ということで殆ど使い物にならなかった。それでも私は日本製にこだわって、Simejiなど中国の百度に買収されてAndroidで変換記録データをちうごくの本土サーバに送っていたという怪しいものは使わんぞ、だいたいAndroidでやってたやつがiOSに来やがって、ケッ、とか思っていたのだが。。

Simejiが最近アップデートされて、もう一度戻してみたら。。
まるで天国(Simeji)と地獄(ATOK)のようだった。。!

どや、でっかいsimejiアイコン!いや、感動のあまり、、すみません。。
クリックするとiTunesのApp Storeに繋がる。

Simejiのここが凄い

1. フリック入力の反応が速い速い!

iOS8標準キーボードやATOKの時のようなもたつき感がなく、フリックスピードが速い私でもストレスなく使える。これ、文字入力の基本の基本で、極めて重要なこと。ATOKは使えば使うほどもたつきが酷くなってきたような気がする。

2. クラウド超変換、頭いい!

Simejiを使うなら必ずこれを使いたい。Simejiの入力欄を出したら、しめじアイコンをタップして、以下のメニューを出してクラウド超変換をオンにする。

話し言葉や顔文字など、ちょっと若者向けかな?というのもあるが、私の名前”小龍”も”しゃ”と入力するだけで候補が出たりする。。偉い!また中国の地名も一発(例えば深圳=しんせん)。すごい!

3. 入力した内容と変換後の候補が同時に見られる

ATOKでは入力したものが左端に追いやられ、3文字ほどしか表示されないが、Simejiならある程度長文でもほれこの通り。しかも長文でもかなり正確に変換。

ちなみにATOKはこんなていたらく。

Simejiに改善して欲しいところ

・まだiPhone6 Plusの解像度に対応していないため、右寄せや左寄せができないところ。
・ユーザ辞書が作れないところ(これはATOKの唯一の利点?)。
・時々落ちて次のIMEに移ることがあるので、安定して欲しい(ATOKのようにアプリや本体を再起動しないとダメという現象にはまだ遭遇していない)。
・ATOKのようなバックスペースの左フリックによる文一括削除機能を搭載して欲しい。

私の場合、中国語・英語入力も百度。。完全に百度に占拠された!

私の場合は中国語と英語入力も、百度输入法(IME)を使っている。
中国語も英語もクラウド変換で頭がいいのだ。
ということは、、私のiPhone6 Plusの文字入力環境は日本語も中国語も英語も全て百度のIMEを使っていることになる!
更に百度地図も先ほどアップデートされ、ようやくiPhone6 Plusの画面に対応した(解像度はまだ対応していないが)。これで地図まで百度になったら。。百度まみれになってしまう(別にいいけど)!

思えばATOK(JUSTSYSTEM)はiOSではiOS7までIMEをサードパーティに使わせない制限が会ったとはいえ、ATOK Padなどのアプリしか開発しておらず、経験が少ない。それに比べ、百度输入法も搜狗输入法(Sogou IME)やiKeywiらと共に脱獄IMEとしてiOSで長く経験を積んでいる。ATOKよりも一日どころか、数年の長がある。しかも百度と搜狗はクラウド変換は中国で凄まじい量のノウハウを持っているのだ。これはいつまでもATOKにこだわっているわけにはいかないだろう。

画蛇添足:時代は素早く入力できてしかもクラウド変換、日本企業は後れをとっている。。

どこぞのサイトでiOS8の日本語入力IMEの比較などをやっていたが、今は標準の他にはATOKとSimejiとあとは手書き入力の3種類しかないという。そしてそのサイトではATOKとSimejiは、ATOKはビジネスなどで利用する人、Simejiはカジュアルに利用したい人、と用途を分けて推奨していたが。。私に言わせれば、現時点のiOS8.0.2でiPhone6 Plusに限っての話だが、どんな用途であろうとSimejiをオススメ、というより寧ろSimeji一択だ。そして日中英三カ国語を打つならSimeji+百度输入法の2つでOK!(キーボードが多ければ多いほど、1GBしかないiPhone6 Plusのメモリが圧迫されてもたつくんではないかと)

どうしても「日本のもの」というのにこだわりすぎて、実利をとらなかった自分を恥じている。まるで第二次大戦時に竹槍で米軍の爆撃機を落とそうとしていたようなものだ。今の時代、わざわざ1,500円もする竹槍を使う必要はなく、無料の爆撃機に乗ろうではないか。

ATOKは1,500円もとっておきながら、既に更新を1週間もしていない(ちなみに前回の更新も左右寄せを記憶するくらいしか変更がなかった)。ベータ版、いやもしかしたらアルファ版に近い完成度のものを1,500円という高値で売りつけるとはひどい。その課金方式もさながら、クラウド変換もなく、辞書はバージョンアップのたびにアップデートとか、時代遅れも甚だしい。(ここまで強い口調で書くのは次に期待しているからだ!)

ATOKの開発元、ジャストシステムはGoogleにでも買収されればいいと思う。ブランドは残しつつでもいい。クラウド変換は既に日本の中小企業では百度や搜狗、Googleのような世界や中国の熾烈な競争を生き残ってきた企業にはとても太刀打ちできないだろう。

とはいえ、ATOKも上記のSimejiよりも反応が速く、バグがなくなってきたら当然戻りたい気持ちもある。なんせ、1,500円も払ったんだからね!
というわけで、ジャストシステムさんには特にiPhone6 Plusでの改善を強く希望して、この記事を終わらせたいと思う。App Storeでも相当酷い評価が付いているので、さすがに社内でまずいということになっているでしょう。。

記事は以上。

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