Dr. Dre（ドクター・ドレー）、本名Andre Romelle Young。
AppleがBeats Electronicsを買収を完了すれば、
彼は間もなく正式にAppleに加盟することになる。
数日前、ウォールストリート・ジャーナルが彼の仕事に対する理念や個人的な性格、
また彼がAppleで演じることになる役割について以下のような分析を行っている。
Dr.Dreの肩書きは実際非常に多い。
ラップのアーティストであり、
Death Row Recordsの共同創業者であり、
Beats Electronicsの共同創業者でもあるなど、
様々な顔を持っているが、
これらが全てAppleでは非常に重要な効果を発揮すると考えられる。
彼がAppleにもたらす影響は音楽方面だけではなく、なんといっても”クールさ”だ。
それがBeatsのハードが最も若者に受け入れられている一番の要素だからだ。
この音楽界のビッグスターは、
同時に「完璧主義」で、
自分の信念に強烈なこだわりを持っており、
そのためには仕事の締め切りの存在さえ無視することがある。
このことは恐らくAppleの内部の人間に不愉快な思いをさせるかもしれない。
彼が気に入らないことがあれば、彼は情け容赦なく「私はそうは思わない」と言い放つ。
ウォールストリート・ジャーナルは彼をAppleの共同創業者のスティーブ・ジョブズ（Steve Jobs）と比較している。
EminemのマネージャーPaul Rosenbergによれば、
Dr.Dreの完璧主義と納期を一切気にしないあのやり方は、
彼自身がワーカホリックである証拠で、
彼自身は大量にものを生み出せないという。
（いいものを少しずつ、という意味だろう）
Dr.Dreの新しい巣となるAppleという会社からすれば、
このことは従来の幹部達との摩擦を生み出す可能性がある。
しかしDr.Dreと同じように、Apple自身も常にマーケティングをしないことを表明している。
Appleの創始者スティーブ・ジョブズも臆すところなく自分の信念を口に出していたし、
消費者は自分が何が欲しいかについては明確でなく、
他人が目の前に示してやることでそれがはっきりわかるのだと主張していた。
Dr.DreはAppleの中で決裁権を放棄し、
融通が利くような立場につくだろうという予想もある。
Beatsの代表であるジミー・アイオヴィン（Jimmy Iovine）もDr.Dreと一緒にAppleに加盟するが、
彼らがAppleでどのような地位を与えられるかはまだ明確になっていない。
今わかっているのは、
以前AppleのCEOティム・クック（Tim Cook）がインタビューで、
Dr.Dreはフィル・シラー（Phillip Schiller）のハードウェア部門と、
エディー・キュー（Eddie Cue）の音楽部門と協力していくことになるだろうと語ったことくらいだ。
Dr.Dreとジミー・アイオヴィンによってAppleがどのように”クール（Cool）”に変わっていくか、
これからも興味深く見守っていきたいと思う。
記事は以上。