昨日のWWDC2014でApple(アップル)が発表した、
次世代iOS「iOS8」に搭載されるという健康管理プラットフォームの「HealthKit」。
だが同じ名前を持つオーストラリアのHealthKit社が、
このプラットフォームの命名に不満を表明した。
同社はhealthkit.comというドメイン名と同名のTwitterアカウントも取得しており、
医者と患者を繋ぐ健康管理プラットフォームを主要な事業内容としている。
同社のWebサイトのトップページ。右の女性が美しい!関係ないか。。
同社の本社はオーストラリアにあるが、
彼らの顧客はオーストラリアだけではなく英語を母国とする国、
もちろんAppleのお膝元米国にも分布している。
そんなわけでHealthKitは早速月曜日にオフィシャルTwitterアカウントで、
Appleが新しいプラットフォームにHealthKitという名前を使うことに不満を表明した。
Feeling annoyed #Apple is using our #HealthKit name for their new health product! @tim_cook r u aware of this? @healthystartups #rockhealth
— HealthKit (@HealthKit) 2014, 6月 3
同社の共同創業者でCEOのAlison Hardacreは、
「全ての人がGoogleやAppleに自分の飯の種を奪われるのではないかと心配になっている。
しかし彼らが当社と同じ名前を使うとは思いもよらなかった」
と語っている。
HealthKitは2012年の初頭に現在のドメイン名を取得しているが、
それについてAppleは何ら連絡をしてきたことはないという。
Appleは以前このプラットフォームにはHealthBookと命名するという情報が一般的であり、
WWDC2014の基調講演で初めてHealthKitとなることが公にわかったという背景がある。
Hardacre氏は、AppleがHealthKitをリリースした後、
同社のウェブサイトへのアクセスが急激に増加したことを明らかにしている。
他の状況で考えればこれは決して悪いことではないのだが、
彼は「私たちはAppleのような大企業に踏み荒らされたくない」と反発している。
なお、HealthKitは更にこの件についてインタビューを受けたとしているが、
まだリンクなどは公開されていない。
. #HealthKit just interviewed by #Raf_Epstein about #Apple using our name #WrathofHealthKit #Tim_Cook
— HealthKit (@HealthKit) 2014, 6月 4
Appleはこの件についてまだ何らコメントを発表していない。
訴訟などに発展するかどうかは不明だ。
個人的には、HealthKitそのものは製品名でも何でもないので、
Appleがどんな名前にしようと勝手でしょという感じがする。
オーストラリアのHealthKit社が大きい会社かはわからないが、
少なくともAppleより小さいことは確かだ。
穿った見方をすれば、同社は今回このことを利用して、
うまく世界的に名前を挙げようとしているだけともとることができるが、、
果てして真相はいかに。
記事は以上。