Appleの革新を担ってきたジョニー・アイブ
イノベーション(Innovation)。
20世紀の70年代からこの言葉はApple(アップル)の代名詞となり、
世の中で多くの人がAppleの製品を好んでやまない要因となっている。
Appleで現在最も重要な製品のデザイナー「ジョニー・アイブ(Jony Ive、Sir Jonathan Paul Ive, KBE)」は、
Appleの主力製品であるiPhone、iPad、iPod、Macに、
サイエンス・テクノロジーとアートの見事な結合をもたらし、
常に大ヒットを生み出してきた。
Appleの共同創業者、故スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)前CEOの片腕としてイノベーションを体現してきた、
今年47歳になる天才デザイナー、ジョニー・アイブは、
ポストスティーブ・ジョブズ時代を迎えているAppleに最もそして絶対に欠かせない人物だ。
社内外問わず、多くの人からそうみなされているのは疑問の余地がないだろう。
様々なAppleの製品のCMの中でも様々な表情を見せつつ、
朴訥に製品へのこだわりを語るその姿がAppleフリークからでなくても好意的に受けとめられている。
彼はスティーブ・ジョブズとは深い付き合いもあり、
変態的に気難しいジョブズの良き理解者でもあった。
有名なスティーブ・ジョブズへの追悼メッセージ演説動画はこちら(日本語字幕付)
ジョニー・アイブがAppleを離れる日
Appleユーザ・Appleファンとしては、
誰もがジョニー・アイブがAppleを離れる日が来るのを望んでいないだろう。
しかしこの天才デザイナーは先日、メディアのインタビュー取材を受けたときに、
彼がAppleを辞める可能性を示唆した。
その条件とは。。。
「もし、Appleがイノベーションを止めたなら」。
イギリスの“The Sunday Times”のジョニー・アイブへの取材で、
彼は明確にイノベーション精神がない会社で働く気がないこと、
また自身が所属する会社で真に人の心を揺さぶる製品を作り続けたいことを述べている。
「もしAppleがイノベーションを止めたら、僕もAppleでの仕事を継続しないだろう。
その時には僕は自分のため、友人や家族のためにデザインをするだろう。
しかし、そんなことはきっと発生しないだろう。
僕らは現在正に偉大な時代のスタート地点にいて、
未来にはもっと多くの製品が、僕らの開発を待っているのだから。」
絶対はないけど、とりあえず一安心?
ということですぐにやめるということもなさそうなので、
Appleファンとしてはほっと一安心?
しかし経営陣が間違っても保守的な方向に向かった場合、
ジョニー・アイブは遠慮なくAppleを見捨てるのだろう。
現CEOのティム・クック(Tim Cook)も、
ジョニー・アイブに辞められては困るはずので、
ずっとイノベーションの方針を続けていくに違いない(と期待したい)。
ちなみにジョニー・アイブの報酬は年収100万ポンド、
日本円にして約1億5,100万円といわれている。
彼の家族には、妻と双子の子供がいる。
記事は以上。