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【中国大陸4G事情】中国聯通(チャイナユニコム)と中国電信(チャイナテレコム)の4Gが開始?現状まとめ(2014/2/18現在)

旧正月明けの深圳華強北、4Gの表示が目立つように

世界最大の電子機器市場、中国広東省深圳市の華強北市場。
旧正月明けに戻ってみたら、
旧正月前よりも4Gの表示が目立つようになってきた。
ということで旧正月前にリリースされた中国移動の4Gについては過去の記事にまとめたが、
それ以外のキャリアの4Gの状況について現状を少しまとめてみたいと思う。

中国聯通(チャイナユニコム)の4G状況

中国で最も早くiPhoneを扱い始め、
3Gとしては最も高性能な携帯電話キャリア「中国聯通(チャイナユニコム)」。
中国移動に先にTD-LTEの4Gを始められて霞んでいる印象もあるが、
旧正月明けの深圳華強北では中国聯通4Gという表示が目立つようになってきた。

オフィシャルサイトによると、
どうやら3Gネットワークを高速化して42Mbpsを達成し、
4Gと名乗って販売しているようだ。

そして今後はTD-LTEやFDD-LTE(150Mbps)を導入するとしている。

中国聯通4Gサイト

中国聯通版iPhone5s販売サイト

ちなみに私の手元の香港版iPhone5sに中国聯通の3G SIMを入れてスピードテストをしてみたが、
電波4本の環境で3Mbpsしか出なかった。

同じ場所で中国移動(チャイナモバイル)4Gが13Mbps出ていることを考えるとさすがに見劣りする。

3Gで42Mbpsを実現するにはSIMを変えなくてはいけないのか、
中国聯通版iPhone5sを買わなくてはいけないのか、まだ不明だ。
もう少し調査してみてからまた記事にしてみたいと思う。
ちなみに中国聯通はHSDPA+で21Mbpsというのを以前もやっていたが、
これもiPhoneでは全く体験できなかった。

中国聯通はTD-LTEもFDD-LTEもいつから始まるかはまだよくわかっていないのが現状だ。

中国電信(チャイナテレコム)4G

固定電話サービスから始まっている、
中国では唯一のCDMA携帯キャリア「中国電信(チャイナテレコム)」。
ここも既に4Gを開始しているようだが、
現在はまだモバイルWi-Fiデバイスのみでの提供のようだ。
(といっても実際の店舗ではまだ販売されていない)

中国電信4G「天翼4G LTE」公式サイト

Mi-Fiタイプ(天翼4G上網宝)とUSBタイプ(天翼4G無線上網卡)の2種類があり、
価格は統一で半年で6GBで300元、1年12GBで600元。
1月1GBで50元の換算だ。
更に今では記念カードとして4GB追加でプレゼント、らしい。
更に華強北市場では、中国電信の4Gの特徴として中国の高速鉄道(高鉄、新幹線のようなもの)上でも4Gの電波が使えてしかも途切れないという。

もちろん私は試したわけではないのでわからない。
ちなみに私の場合、旧正月に湖北省に行ったときに深圳から武漢を高鉄で移動したのだが、
その時の中国移動の4Gは高鉄内では広東省の一部と武漢の中以外は殆ど繋がらなかった。
正直使い物にならないレベルだ。
それが改善されるなら、中国電信の4Gはいい感じだと思う。
1ヶ月1GBで50元もなかなか安い(但しMi-Fi単体の購買価格は公開されていない。。)
あとは都市内での4Gの普及がどのくらいあるかが鍵になる。

MiFiが正式に販売されたら、私も試してみたいとは思っている。

中国特有のまずやっちゃえ的な場当たりスタート・・・

中国では大手百貨店などでも「仮オープン(プレオープン)」という仕組みがあり、
この仮オープン期間によって「お客様の反応を見てよりよいサービスを」とかいう建前があるが、
実際の所は、、
・オープン日は決まってたけど諸々の原因で内部工事等やテナント募集等準備が期間内に間に合わなかった(大抵の原因は行き当たりばったりの計画性のなさや許可の問題)
・競合が始めたので慌ててサービスの細部が未完成のまま見切り発車してしまう(機会損失を最も嫌がる)
というようないい加減な理由であることが多い。
そして仮オープン期間中はしょうもないお店しかやっていなかったり、
サービスの基準が定まっていなかったりする。
まあ、いかんせん何でもかなり「テキトー」なお国柄なのだ。

実際、中国移動も昨年11月頭にまだ正式に許可も出ていないのに4G TD-LTEを見切り発車し、
12月から工信部からTD-LTEの許可が出てから正式にスタートしたという過去例もあり、
今回の中国聯通や中国電信の4Gもご多分に漏れず見切り発車なのだろうと思う。
そしていずれだんだんとサービスが整備されていくのだと思われる。
これもまたせっかちで目先の功利心が強い中国人ならではの、
「中国特色」の商売のやり方と言えるだろう。
もちろん中国では一事が万事この調子なので、
中国で商売をやる場合はこのやり方が悪いと言っているわけではなく、
あくまで商習慣の違いと受け取ってもらえればと思う。

記事は以上。

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