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iOS7.1はMDM機能搭載のために少し遅れて3月15日にリリース?脱獄犯は要注意

AppleInsiderの記事によると、
Appleの次の大きなアップデートとなるiOS7.1の更新内容は、
多くのセキュリティホールを修復し、
UI面での要素を更に完全なものとするという。
しかしiOS7.1の完成までにはモバイルデバイスマネジメント(Mobile Device Management、以下MDM)機能の完成を待つ必要があり、
恐らく3月15日になるのではないかといわれている。

上記の記事によると、
現在Appleは多くのMDM開発会社や機構と協力関係を結んで、
iOSデバイスの組織的管理システムをより完全なものとすることを目指しており、
最終的なアウトプットとしてiOS7.1と共に同時に発表したい考えのようだ。

現在Appleは既にVolume Servicesページを設置しており、
「自動化MDM登録」及び「アプリと書籍の大量購買」をサポートしている。

MDMはペアレントコントロールと同じような概念で、
教育や政府機関及び会社の組織的セキュリティ部門が、
大量のモバイルデバイスを安全に集中管理することを目的としており、
自作やサードパーティーアプリのインストールや設定ファイルインストールや改変、
そして組織のネットワークへのアクセスの許可、
管理者権限の設定などの機能が盛り込まれる予定だ。
これによって例えばカメラアプリの制限や、
訪問可能なウェブサイトやインストール可能なアプリなどを制限することができるようになる。

更に記事によるとiOS7.1はOTA監督機能も備えており、
iOS管理者がApple Configuratorが不要な状況下で完全にデバイスをコントロールできる。
つまり管理部門がデバイスのMDM登録情報を保護し、
それらを削除させないように管理できるというもので、
この方式はロサンゼルスの学校内でのiPadの仕様方式と同じものを採用するようだ。

MDMは、iOSデバイスに対してより組織的なコントロールを可能にするため、
セキュリティの向上を意味する。
法人や政府・教育機関での採用を更に望めることとなり、
iOS7.1の登場はAppleの業績を押し上げることになるかもしれない。
私自身も以前勤務していた会社でISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の構築をしたことがあり、
より会社のポリシーに従った設定が可能な端末が増えれば、
その端末の採用に踏み切ることができるようになる
(これまではセキュリティリスクを許容した上で採用するしかなかった)。

もちろん個人ユーザにはMDMは殆ど関係がないと言える。
更に現在iOS7.0.4或いはiOS7.0.5で脱獄している人は、
iOS7.1ベータ版で既に脱獄に使われるセキュリティホールが塞がれていることから、
脱獄不能となっている。
当然のことながら要注意で、脱獄を維持したいなら絶対にアップデートしてはいけない。
ちなみにiOS7.1のベータ版は次回はGM版になると言われており、
ほぼiOS7.1正式リリース版と同じになると言われているが、、
MDMの話が出てきたということはもう少しGM版は先送りされる可能性もある。

記事は以上。

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