Appleの2015年会計年度Q4及び年度全体の財務レポートが出たことは昨日のブログ記事でお伝えしたとおりだが、それにあわせてIDCも今年の第三四半期(7月〜9月)の世界のスマートフォン市場に関する最新の統計結果を公開した。
Apple(アップル、ティッカーシンボル:AAPL)は本日未明、同社の2015年9月26日までの2015年度(会計年度)Q4の四半期財務レポートを公表した。数字が多いため、レポートの数字を表にまとめてみた。 大もうけで記録更新!だが将来に不安?Apple 2015年度Q4業績レポート数字まとめ - 小龍茶館 |
※上記の%ではない数字は全て100万台単位
出荷台数ベースではSAMSUNGが増加、但しローエンド端末。Appleは2位をキープし大幅成長
調査結果を整理すると、2015年Q3でもSAMSUNG(サムスン)が8,450万台で前年同期比で6.1%成長し、世界でもっとも出荷量の多いスマートフォンメーカーであることがわかる。そしてiPhoneの出荷台数は約4,800万台で、昨年同期比で22.2%成長している。IDCによれば、SAMSUNGは8月と9月の業績がこれまでよりもよかったが、そのうちの大部分が200米ドル(約2万4000円)のローエンド端末で、しかもこれらは新興市場にて売られているという。つまり相当薄利多売になっているということだ。
市場シェアベースではSAMSUNGが微妙に落下、iPhoneが微妙に上昇
市場シェアを見てみると、SAMSUNGの2015年Q3のシェア率は昨年同期比で少し下落しており、23.8%となっている。AppleのiPhoneは2位に入っており、13.5%となっている。Appleの昨年同期シェア率は11.8%だったので、わずかに増加したといえるだろう。
全世界スマートフォン市場と中国市場の傾向
世界的には1. SAMSUNG 2.Apple 3. Huawei 4. Lenovo 5. Xiaomiというトップ5ランキングになっており、昨年に比べると特に3. Huaweiの伸びが顕著だ。
過去3ヶ月、全世界のスマートフォンの出荷台数は3億5520万台となり、昨年に比べて6.8%増えたが、全体的に飽和状態となっているのは間違いない。新興市場の伸びは大きいようだが、ローエンド市場であるため利益が薄いことがネックだ。
ちなみにAppleが第二の市場として期待を寄せ、昨年同期比99%成長した中国市場では、スマートフォン市場全体としては飽和状態になっており、各スマホメーカーは新しい市場と出口を求めている状態だ。中国広東省深圳に集中する中国のスマホメーカー達は、アフリカ・東南アジア・南米・中東等新興市場への輸出や販売を躍起になって進めている。
記事は以上。
(記事情報元:WeiPhone)