SAMSUNG(サムスン)が本日、15.36TBの容量を持った世界最大容量のSSDハードドライブ「PM1633a」を発表した。Ars Technica reportによると、驚きなのはその容量は入門レベルのMacBook AirやMacBook Proの120倍以上で、それが2.5インチのハードドライブの大きさに収まっていることだ。
厳密に言えば実際の容量は15.36TBで、SAMSUNGの表記は”約16TB”となっているが、世界最大容量のハードドライブであることは間違いない。このハードドライブにはSAMSUNGが最近発表したばかりの256Gb/32GB NANDフラッシュチップが入っているが、いくつ用いられているかわかるだろうか?なんと500個も使われている。そしてそれが48層にも渡って連なっているのが驚きだ。そんなわけで、このハードドライブは普通のノートパソコンに入っている2.5インチドライブと比べ厚さが約2倍になっている。
SAMSUNGはPM1633aの価格とリリース日を明らかにしていないが、理論的にはもし公表されていても個人ユーザに手が出る値段ではなさそうだ。ただ企業ならば買えるかもしれない。SAMSUNGはこれを48個重ねて768TBの容量を作るというデモンストレーションを行った。
このPM1633aの価格は恐らく5000米ドル(約62万円)を超えるとみられ、具体的にいくらになるかはわからない。参考までに、SAMSUNGが先月発売開始した2.5インチの2TBのSSDは普通の消費者向けが800ドル、プロのユーザ向けに発売されたものが1000ドルだ。
画蛇添足 One more thing…
クラウド化が進む世の中で、端末向けに大容量のハードドライブを開発するのは時代に逆行しているような気もするが。。もちろん動画や3Dデータなどを大量に保存したい人などにはまだニーズがあるのかもしれない。いずれにせよコンシューマー向けではなく、ストレージサーバ向けだろう。
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(記事情報元:9to5Mac)