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中国銀行

おいらは中国のメインバンクとして、中国銀行を使っている。
2006年に赴任してすぐにKさんに紹介してもらって口座を作った。

その時ネットバンキングも申請したが、
これがまた後でわかったのだが全く使えない役立たずの代物で、
自行・他行問わず振込ができない!!
できるのは・・・
・残高の確認と過去の取引内容の参照
・自分の口座の中での普通預金から定期への切り替え
・公共料金の支払い
くらいなもんだった。

しかも日本語Windowsでは色んなところが文字化けしたり、
固定電話はなぜかデータベースと名前が合わないので支払えなかったり、
不便なことこの上なかった。

よめの使っている工商銀行や招商銀行はとても優れたシステムをもっているのに、
何なのこの落差。
ということであんまり使ってはいなかったが、
まあ残高の確認くらいには使ってた。

そうしたら突然画面上に通知があって、
曰く「このサービスは6月1日で終わります。
新しいサービスが始まりますので身分証を持って窓口に来てください」
とある。
そんなサービスのバージョンアップって銀行の都合なのにお客様を窓口に来させるか!
とは思ったが、
まあ便利になるなら仕方ない、とのこのこと出かけていった。

その支店にしては珍しく人がたまっていて、
番号札をとって必要書類に記入しつつ順番を待つ。
30分以上は待っただろうか。
やっと順番が回ってきた。

窓口は実習生のC君が担当。
笑顔も対応もすこぶるいい。
「いらっしゃいませ、何かご用ですか」
「ネットバンクの更新に来たのですが、2つのカードで。」
といって書類を出すと、
「身分証明書を出してください」
というのでパスポートを出した。

すると、実習生の顔が曇り、
驚きの一言が。

「外国人の方ですか?実は外国人にはこのサービスはまだ提供していないのですが」

ハア?

「外国人はダメって!?
じゃあ俺後ろででずっと待ってたのは無駄ってこと?
外国人はダメなんてどこにも書いてなかったよ。
今どんな時代だと思ってるんだ。
不公平じゃないか!
上司に聞け上司に!」

と詰め寄ると、後ろの偉そうに監督しているババアも

「外国人は暫く申請できないよ」

とかのたまう。
こいつら、嘘ついてるな!!!

プッツ〜ン!

「あのな。
じゃあいつになったら申請できるんだ?
今何月何日だと思ってるの?
6月1日に旧サービスが終了するんでしょ。
あと何日あると思ってるの。
その間にできるようになるんか?
何月何日にできるのか、
はっきりとした答えをくれ。
それができないんだったら今すぐにでも申請処理をしろ」

とまくしたてたら、
実習生慌てて上司に電話。
なんかあれこれ喋ってる。
数分後。

「できます。但し1つのアカウントしか申請できませんが」

なんだ、結局できるじゃね〜か!!

しかも1つのアカウントでいくつかのカードを束ねることができるんだって。
だったらいいじゃん!!

何なのそれ、何なのその言い訳!!
しかも後ろのババアまでぐるになって!
ただ面倒くさいから適当に理由付けただけ?
経験がないから、やりたくないからそんな言い訳??

日本じゃ考えられないこのサービスの質の低さ。
もしおいらの中国語が上手くなかったら?
もしおいらが中国では「較勁」しないと何事もうまくいかないことを知らなかったら?
きっとすごすご帰るしかなかったんだろう。

外国人に対してまだそんな対応。
オリンピックなんてできるわけないじゃないか!
北京ってまだそんな都市なのか?
中国ってまだそんな国なのか?
もうがっかりして、その後特に実習生に何か言うこともなかった。

そんな自分に、
「まあ、手続きできたんだからよしとしようじゃないか」
いやいや、
もっとカゲキに、
「ふふ、あいつに勝ったな」
と優越感に浸るしかない、と言い聞かせる。

中国で生きて行くにはやっぱり強くなるしかなさそうです。

母さん。
僕はこの巨大な大地で力強く生きています。

そんな感じです。

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