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香港のApple Store、4店舗目が本日オープン

ますます中国市場を重視するApple。来年の中盤までに中国大陸には40ものApple Store(アップルストア、Appleの直営小売店)が新規オープンする予定だが、大中華圏の中ではマカオや台湾にはApple Storeがない。今後Appleはこの2カ所に進出する予定はあるのだろうか?

今月の初め頃、Appleが香港の公式サイトで、今月末に新しいApple Storeをオープンすることを公表した。それが正に今日7月30日。香港の4店舗目のApple Store「尖沙咀店」が正式オープンとなった。

香港の4店舗目のApple Storeは、九龍の油尖旺区尖沙咀広東道(Tsim Sha Tsui、チムサーチョイ、Canton Road)100号に位置する。現地時間9時にオープンとのことで、記事更新現在既にオープンしていることになる。営業時間は午前10時から夜の10時。今回オープンする尖沙咀店には280人のスタッフが配置され、香港のApple Storeの全体のスタッフ数は1500人にもなる。Appleはこの4店舗目のオープンで45%の小売店業務のアップを図っている。

今回オープンの尖沙咀店はカリフォルニア州の建築会社のFoster and Partnersが香港のために初めてデザインしたApple Storeで、透明な外観が特徴だ。

Apple Storeの大中華圏のマーケティング部門のトップ、Richard Hames氏によれば、非常に人通りの多い尖沙咀は香港の巨大ショッピングセンターのうちの1つであり、Canton Roadの繁華街の賑やかさはニューヨークの5番街やロンドンのリージェント・ストリート、北京の王府井(ワンフージン)に匹敵するかそれ以上のもので、Appleはその理由で小売店をオープンすることにしたという。これまでの香港の3店舗のApple Storeには、累積でのべ3000万人が訪れたという。

Apple Storeは現在まで世界で457店舗となり、大中華圏では将来的に23店舗になる予定だ。ただ冒頭に書いたとおり、マカオと台湾においてはまだオープンされていない。中国はアメリカに次ぐAppleの2番目の市場で、中国大陸地区には既に19店舗のApple Storeがあり、来年の中盤までには40店舗をオープンする予定だ。

中国の売上げがAppleのお膝元、アメリカ本国を上回る日が来るのは意外に早いかもしれない。

画蛇添足 One more thing…

香港のApple Storeは毎回新しいiPhoneが発売されるたびに主に中国大陸から来る転売屋(転売ヤー)がたむろして異様な雰囲気になるのが名物となっている。なぜなら香港には中国のような増値税(消費税のようなもの、中国は17%)がないため、中国大陸より安く手に入るからだ。また、香港は基本的に第一弾販売国になっており、中国大陸ではこれまでiPhone 5s/5cのみ第一弾販売国になった以外は香港よりも発売が数ヶ月遅れてスタートすることも転売ヤーの跋扈を招いているといえる。

今年のiPhone 6s/iPhone 6s Plusでももちろん同じ現象が起こると思われるが、尖沙咀店はどのような対策をするのだろうか?

中国大陸人が最も多く訪れ、香港で最大のショッピングセンター「Harbour City(海港城)」がある尖沙咀の広東道。今までなぜなかったのかと思うほどの立地だ(香港のApple Storeはこれまで中環 Central、銅鑼灣 Causeway Bay、九龍塘 Kowloon Tongの3店舗だった)。もしかしたら中国大陸側の深圳市羅湖に最も近い街、上水にも今後オープンするかもしれない?

数日後に現地レポートをお届けできればと思っている。

記事は以上。

(記事情報元:WeiPhone

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