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郭明錤氏:iPhone XRは中国市場でチャンスを産む。落ち込むローカルスマホメーカーを出し抜けるか?

TF International Securities(天風国際証券、天风国际证券)の著名なApple関連のアナリスト、Ming-Chi Kuo(郭明錤)氏が本日、Appleにとって都合のよいと思われるレポートを出しています。レポートによれば、過ぎ去ったばかりの中国の国慶節ゴールデンウィーク(10月1日〜7日の中華人民共和国建国記念日の大型連休)で、大多数の中国国産スマートフォンメーカーの製品が昨年同時期比で下がったことは、Kuo氏によれば中国国産スマホには新要素やイノベーションが不足していたとし、またAppleに関しても多くの人が古いiPhoneを使ったまま、10月19日に予約販売が開始されるiPhone XRを待っているという見方を示しています。

iPhone XRの買い替え需要、iPhone 8より大きい!ライバル国産メーカーも軒並み落ち込み中でチャンス!?

Ming-Chi Kuo氏によれば、中国市場におけるiPhone XRの買い替え需要は、iPhone 8のそれよりも大きいとされています。前述の国慶節休暇では、中国国内メーカーでは唯一ファーウェイ(HUAWEI、華為)のみ出荷台数を伸ばし、Vivo・Oppo・シャオミ(Xiaomi、小米)などAppleの敵となっているメーカーの出荷台数は昨年同時期比で10%落ち込んだということです。Kuo氏は、iPhone XRの販売台数はiPhone 8とiPhone 8 Plusの合計を超えるだろうとみています。

iPhone XRの価格はXSより低く、機械的性能はXSとほぼ同じで、物理DSDS版搭載も中国で追い風になるか

iPhone XRは10月19日に予約開始され、10月26日から販売が開始されます。従来よりも更に進化した液晶ディスプレイとその全画面設計以外にも、多くの色の選択肢があり、更に世界の中でも中国・香港・マカオ版のみ物理デュアルSIMデュアル待受版(物理DSDS版)となっています。そして、iPhone XRの定価はiPhone XSよりも低く設定されているにも関わらず、SoC(メインプロセッサ)はiPhone XSシリーズと同等のA12 BIONIC チップが搭載されていて、カメラ性能もシングルレンズカメラとしてはかなり優れていることから、多くのアナリストがこのiPhone XRは成功するのではないかとみています。

iPhone XSの中国市場での出荷台数は未知数、11月1日の業績発表で公開されるか?

現在のところ、中国市場でのiPhone XS/iPhone XS Maxの販売実績がどのくらいであったのかは公式には発表されていませんが、リサーチ会社のアナリストのこれまでのレポートでは「失望レベル」だったとされています。Appleは11月1日に2018年第四四半期(2018Q4、会計年度)の業績発表を行います。恐らく、この時にiPhone XSとiPhone XS Maxの中国(大中華圏ですが)の業績の数字も発表されるのではないかと思われます。但し、数字が悪い場合は定性的な表現のみで、数字ははっきり発表されない可能性もあります。

記事は以上です。

(記事情報元:MacRumors

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