先週金曜日、世界的に有名なApple関連のブログ”Darling Fireball”の著者でジャーナリストのジョン・グルーバー(John Gruber)氏がTwitter上で、Appleの次世代iPhone【iPhone 8(仮称、iPhone Edition、iPhone Xとも)】や【iPhone 7s(仮称)シリーズ】にはワイヤレス充電用のアダプタは付属しないとツイートしています。
I’ve heard that inductive charging will (a) be sold separately, and (b) might be late, waiting for iOS 11.1 (a la Portrait mode last year). https://t.co/N65dHMNQIJ
— John Gruber (@gruber) 2017年7月8日
そしてその情報ソースはこちらのようです。
@gruber Don’t forget that the wireless charging accessory is surely not included with the phone. Worth considering that with regard to ASP.
— ATP Tipster (@ATP_Tipster1) 2017年7月7日
上記の自身のツイートに対するコメントで、ジョン・グルーバー氏は更に、Appleはどうやらワイヤレス充電テクノロジーの完成に問題を抱えていることを指摘しています。「停滞している原因がハードウェアなのかソフトウェアなのかわかりません。恐らく3週間で彼らは追いつくでしょう」
I’m not sure if the holdup is hardware or software. And they could catch up in next three weeks.
— John Gruber (@gruber) 2017年7月8日
また今秋リリース発表される次世代iPhoneに搭載されるiOSは当然のことながら次世代iOSの【iOS 11】と思われますが、現在公開されているベータ版(iOS 11.1)ではワイヤレス充電機能の痕跡は見当たらないことから、やはり【iPhone 8】や【iPhone 7sシリーズ】にはワイヤレス充電機能は搭載されないかもしれない、とグルーバー氏は指摘しています。ただ、「搭載されないかもしれない」と原文の英語には”might”が入っていて、「搭載されない」と断定していないということは、Appleが9月のハードウェアのリリース発表までに何とか間に合わせてiOSに機能を載せてくる可能性も否定できないからと思われます。
Apple内部の人と広い関わりを持ち、Appleも公式ジャーナリストとして認めて様々なイベントに招待されているジャーナリストのジョン・グルーバー氏。グルーバー氏自身がブログやTwitterに書く内容は、根も葉もない噂とは違い、何らかの根拠に基づくものと思われ、これまでも正しい情報を提供してきた定評のあるメディアといえます。
今秋リリースの【iPhone 8】と【iPhone 7sシリーズ】にはワイヤレス充電機能が搭載されるという情報はずいぶん前からありましたが、もし実現したとしても、通常はUSB-Lightningケーブルのみ付属となり(iPhone 8はUSB-C Lightningになって急速充電が実現するという情報もあります)、ワイヤレス充電に使うためのアダプタなどのアクセサリについては、どうやら使いたい人は別途出費が必要になりそうです。Apple純正品だと結構高くついてしまうかもしれませんね。ただ今年2月、Appleがワイヤレス充電の業界団体「Wireless Power Consortium(WPC)」に加盟したことが判明しており、この業界団体が使っている規格は「Qi」のため、「Qi」規格のワイヤレス充電アダプタであれば、サードパーティ製でも使えるようになるかもしれません。
なお、急速充電についてはAppleは次世代iPhoneにPower Integrations社の電源ICを採用することで実現するという情報を昨日当ブログでもお伝えしたとおりです。
記事は以上です。
(記事情報元:Apple Insider)